岐阜の取って置きの「宝物」に足を運んでみてください。
その地方、その地域、その土地には、そこにしかないモノがあります。それが、この国の文化であり、歴史であります。地域を愛することは、その宝物を慈しみ育むことだと思います。
虫と言えば、養老猛さんですね。虫の話です。若い女性で「虫」の好きな人は少ないようです。
「虫を守るのなら、虫そのものを飼育して自然界に放すより、虫の生きる環境を守ることが大切です」
「1種類だけをその場しのぎでむやみに増やすことは、食草の絶滅につながるし、自然界の植物連鎖を壊すだけ」と語るのは、名和昆虫博物館の5代目館長名和哲夫さん。
私が育った岐阜市。山紫水明の地です。この愛すべき故郷岐阜中心にデンと位置する金華山。その麓にひっそりとたたずむ「モノ」があります。それが、名和昆虫博物館です。1919年(大正9年)に開館しました。
名和昆虫博物館の生い立ちと、今日までの歩みは、弊社の生活情報誌「GIFUTO」(17万部発行・岐阜市全戸配布)の特集「春の女神・ギフチョウ」をぜひ、お読み頂きたいと思います。(中広HPに掲載)
私は「虫」が嫌い(蚊は苦手ですが)ではありません。養老先生の虫に関する本も読ませてもらいました。私が、虫嫌いにならなかったのは、この名和昆虫博物館のお陰だと思っています。
博物館は子供のころの遊び場所でした。勿論、中に入って標本を観察するのは夏休みだけでしたが。周辺の金華山で採取したチョウや虫で標本を創って(正確には館員に手伝ってもらい)夏休みの宿題の作品にしたモノです。
そのお陰で、虫嫌いではなくなりました。(当時、岐阜市では小学校の遠足に、岐阜公園と名和昆虫博物館の見学がセットでした。今もそうだと良いのですが)
博物館は、「私設昆虫専門の博物館」です。現存する日本最古だと言われています。岐阜の「宝物」と言わずして何というのでしょうか。5代にわたり守り育てられた代々の館長に敬意を表します。
私もGIFUTOの特集で、久々に「博物館」の恩恵を思い出しましたが。あの威容を誇っていた「昆虫博物館」の看板。写真で見ると、随分、色褪せた感じがします・・・・・・。
この素晴らしい博物館を岐阜の「宝物」として、市民と一緒に、世に出すお手伝いがしたい。と思うのですが・・・・・(PR活動や建物の修理費などの寄付集め・・・・・)如何でしょうか?
「虫と自然との共生」を熱く語り、博物館を慈しんで育ててこられた館長としては、「余計なお世話」だと、無視されるかも知れませんが・・・・・とりあえずは、この博物館に足を運んでみてはと・・・
Goto
コメント