不安

メディアは、もう少し具体的な提案をすべきではないでしょうか。
「新聞命」の私としては新聞が配達されない日とか、読むタイミングを外した日は、何か物足りなくて、イライラして、一日が不安で仕方がありませんでした。
それが、最近は、二、三日新聞を読まなくても、別段、違和感を感じなくなりました。活字依存症(そんな病気があるかどうかは知りませんが)が治ったのかと、思うんですが・・・・・。
読みかけの本は毎日少しずつでも読まなければ、落ち着かないのですから、活字依存症は治っていないと思います。なぜ、新聞を読まなくても、平気でいられるのか?考えてみました。
たぶんですが。記事に魅力を感じないのが、原因かもしれません。この世の中で起こっているニュースを自分だけが、知らないと不安になる。だから、新聞で情報を摂る。それが新聞の魅力なんですが・・。
その、情報が劣化していると申しますか。一つの情報が同じような内容で・・・以前にも読んだことがあるとか、知っている記事ではないかと思ったりするんです。
そうなんです。テレビの方が、情報が早い。ネットではリアルタイムで情報が読める。それを、次の日の朝に新聞で読んでも・・・。つまり、情報ソースが幾通りもあるので、新聞を読むときには情報に新鮮さがないのです。
それと、こちらの方が、新聞に魅力を感じなくなっている本当の原因かもしれませんが。社説や、論説に、批判はあっても、提案がないのです。差しさわりがあるかもしれませんが。特徴的な例を・・・・。
4日付けの朝日新聞の社説「失業率改善・本格回復につなげるには・・・」を読んでです。
内容は「雇用は最悪期を脱したようだ。率が改善した。昨年同月よりも失業者の数は46万人も多い」?????
地方の雇用状況は最悪期を脱したなどとどこを探しても言えない。「率の改善は医療・福祉分野の雇用が増加した。昨年から介護報酬の抑制策を改めたのが後押し。政府や自治体はもっと力を注げ」
と行政の対応不足を嘆く。「「鳩山政権の新成長戦略、消費と投資を増やす具体策を急げ」と政策促進を訴えていますが・・・。では、朝日新聞として、「雇用問題」をどうすべきなのか?具体的な提案はまったく、されていない。
この社説、最後は「重視したいのは、地球温暖化対策に繋がる新産業を育てることだ」「失業率の数字に一喜一憂するよりも、新たな雇用創出に努めよ」と決まり文句の抽象論で終わる。どこが、本格回復につなげるには・・・・なのか?さっぱり分からない。
地球温暖化対策の新産業を育てるために、政府はCO225%削減の国際公約を掲げているのではないか。新成長戦略に環境産業の育成を掲げているのではないか・・・・・。当り前のことを、当り前に書いてるだけです。
これがこの国の最大問題である「雇用」に対する天下の朝日新聞の社説では、新聞を読む気にならなくなるのも、致し方ない。
失業率に一喜一憂しているのは、国民でも政府でもない。具体的な提案に言及できない新聞社ではないでしょうか。論説委員が、記事を書くために、あえてこじつけ、失業率に一喜一憂しているのでは、読者は興ざめめです。
新聞依存症の私が新聞を読まなくても、平気で暮らせると思えるようになったのはのは、新聞に依存症に罹るだけの内容がなくなっているのだと気が付きました。
新聞の未来は大丈夫かと、新たな不安が湧いてきます。
新聞づくりの現場スタッフにリフレッシュが必要ではないかと思うこの頃です。       Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    新聞の将来を真剣に憂いています。
    毎週、毎週、内閣の支持率を調査して、何の役に立つのでしょうか?「政治とカネ」の問題ばかり報道して、世論調査で内閣支持率が下がったと報道すれば、どんどん、下がるにきまってるじゃないですか?
    鳩山首相の肩を持つんではありません。60年も政権交代がなかったのです。わずか、半年の新政権。何を考え、何をやろうとしているのか?
    試行錯誤の面はあると思いますが、もう少し、じっくり見てやることはできないのでしょうか?新聞の軽佻さが、この国を行く当てのない迷い道に誘い込んでいる気がしてなりません。        Goto

  2. ぽち公 より:

    雇用問題で選ばれる方達はこれまでの不安からしっかりした社員へなる為に選ぶようになりました。
    パートや派遣はあふれるほどの募集なれど社員の募集はごくわずか。
    選ぶ方達は沢山来すぎの為きちんと選ぶようになりました。
    その為雇用が捗らず悪循環かと思います。
    数ヶ月経ってもなかなか採用しない会社、収入がなくてもなかなか決められない求職者。。
    難しい状況だと思います。

  3. kmforest より:

    新聞は、何故新聞を読むのか? もう一度考え直した方が良いのではないかと思います。
    情報を単に情報として垂れ流すだけなら、ネットが普及した今、新聞の存在価値はありません。世の中に対し、キチンと世論形成を訴える力を持ってこそのメディアではないでしょうか。
    同様にテレビの報道番組も見なくなりました。何故かと言われれば、報道がエンターテイメントになっているから。
    今のままであれば、新聞もテレビも 必要ないと言う家庭が増えそうです。