発信力

信念のある首長を選ばないと・・・地方は消滅する時代・・・。
広告の仕事をしていて・・・少なからずもメディアと係わりがあるせいか・・・メディア、とくにマスメディアに対する見方が厳しいようです。(反省はしていませんが)
ある方から・・・報道姿勢は真実を正確に伝えるのであって、そんなに穿った見方をされても困ると言われました。では・・・参院選で、あれだけ、菅首相の消費税発言、明日にでも10%に上げると言ったかの報道をしておいて・・・・。
臨時国会が始まれば・・・財政再建に消費税率アップの議論を避けて通る菅首相の逃げには問題がある・・と社説を掲げる報道をどう理解したらよいのかと・・・問い詰めたい思いです。
よくよく考えて見ると、政治家がマスメディアに批判されるのは、大概が発信力が弱いからだと思えてならない。発信力が弱いのは・・・信念がないからだと言えます。こうしたいとの思いが弱いからです。
小泉元首相は「郵政民営化」に政治生命を掛けて臨んだ。物凄い発信力でした。大阪の橋下知事も大阪府の財政を再建する一念で、公務員の給与にも大胆に手を付けた。その発信力は、メディアに批判を許さない迫力がありました。
名古屋の河村市長も・・・持論の市民税減税と議員報酬・定数の半減を実行するために、議会リコール運動を開始しました。メディアは、運動が本格化し始めると、市民の市長への熱は冷めたとか、強引さは法を無視しているとか、批判のキャンペーンを展開していますが・・・彼はめげずに発信を続けています。異常なほどの信念です。
橋下・河村両氏はそもそも、テレビの寵児で・・知名度が高く、メディアに取り上げられやすいタイプだから・・発信力があるように見えるだけ。との批判もありますが。私はそうではないと思っています。
鹿児島の阿久根市長は、テレビに出演していたわけでも、有名人でもない。しかし、彼ほど発信力のある首長はいない。やってることはめちゃくちゃだ。専制君主だ。暴君だ。挙句の果てには・・精神に支障があるのではないかといった人格まで否定する批判がメディアで展開されています。
私は、彼ほど真剣に行財政改革に取り組んでいる首長はいないのではと見ています。地方主権の時代、最早、地方が横並びで中央にオネダリすればそれで事足りた時代は終わりました。
命がけで、行政改革に取り組まなければ、時代の荒波を乗り越えられない。
体制に流され、事なかれ主義で発信力のない首長を選んだ地方は沈没します。その責任は選んだ住民が負わねばならない時代です。すなわち信念を持ち、思いの強い・・・発信力のある首長を選ばなければ地方は消滅する時代が来たと思う。
発信力がない首長や政治家を選べばマスコミの餌食になるが、強烈な発信力を持った人材を選べば、マスメディアも、真実を報道せざるを得ない・・ってことになるのではと思います。
それにしても・・・阿久根市長、警察権力に敢然と楯突いた巡査部長を副市長に選んだのには・・・なかなかやるじゃないか。物凄い発信力だと感嘆しています。
そのことに付いて・・・メディアが論評しないのは如何なものでしょう。              Goto

コメント

  1. Goto より:

    知事では長野県の田中さんが圧倒的な発信力でした。今度の知事も彼の副知事だった人物と聞きます。期待が持てるのではないでしょうか。
                     Goto

  2. Goto より:

    新聞を購読頂きありがとうございます。(別に私がお礼を申し上げるのも変ですが)
    惰性で購読されておられる方には申し上げにくいのですが、新聞を読む目が曇ってる方は惰性で購読を続けているようです。折角、購読料を払っているのですから・・・ニュースは別として新聞は曇りを払って読むべきだと思います。そうすれば新聞の価値が倍増します。                Goto

  3. ブラジル龍馬 より:

    なるほど、発信力という切り口ですか。
    そういう眼で見れば、日本もユニークな発信を続けている首長が生まれましたね。
    大阪・名古屋の大都市も、地方の阿久根も引き続き注視してみます。

  4. kmforest より:

    メディアは、本当に真実を伝えているのでしょうか。
    メディア は真実だけを伝えて欲しいと思いますが、よく考えればテレビの情報は無料で提供される情報です。スポンサーの意向に従った偏向した情報でもおかしくないことに気がつかねばなりません。
    でも、高い購読料を支払っている新聞はキチンと正確な情報と、それを判断するに耐えうる真っ当な感覚の論説を掲載して欲しいものです。そのための購読料。それも定期購読料ですから、経営の安定化に大きく寄与しているはずです。やはりキチンとした記事を望みます。