指導者

何を・・・カッカしているんでしょうかね?
350年も前の話です。そうです。江戸時代です。真実かどうかは・・・あまりにも現在の指導者が備えるべき能力と合致しているので・・・後日談ではないかと疑いたいのですが・・日本人という民族の偉大さを感じます。今だから書き留めておきたいと思います。
話の主は、江戸時代初期の思想家鈴木正三のこと。彼をなんと説明したら良いのか・・迷うのですが。愛知県は三河の出身で、家康に仕え、旗本となり、42歳で出家。禅宗坊主になり、77歳の長寿を全う・・・多くの民への指針を残した思想家。
その中の一つ、万民徳用に指導者の備えるべきものを7項目整理して書いています。
おもわず納得してしまいます。私なりの解釈を付けて・・・・・紹介します。
1、先見の明がある人(未来とはボートを漕ぐようなもの・・・移り変わる過去と現在を冷静に見つめれば未来は見えるものである・・・・といった人がいます)
2、時代の流れが明確に読める人。(人は過去の出来事に左右されます。そうなると、時代の流れは読めません)
3、人の心をつかむことができる人(どうやって掴んだらよいのでしょうね)
4、気遣いができる人、人徳がある人(こうなりたいですよね)
5、自分が属している共同体、組織体について構想を持っている人(これです。これが大切です。自分が属している組織のあるべき姿が描けるかどうか・・・指導者の最も重要な条件だと思います)
6、大所・高所から全体を見渡せる力量を持っている人(力量は一朝一夕には身に付かないモノです。私は本を読むことだと思いますが)
7、上に立つに相応しい言葉遣いや態度が保たれている人。
だそうです。私は思うのです。指導者には、成るべき資質があらかじめ備わっているから指導者になれるのです。そうでない人が指導者になるには、素直と申しますか正直でなければならないと思います。
なぜ・・・今日・・鈴木正三の万民徳用の一節を引用したかと申しますと、350年前の日本の思想には今も通用する指導者心得が残り受け継がれています。日本って、すごい国ですね。
それに引き換え、中国の指導者、5000年の歴史があり、奥深い指導者たる思想がありながら、その歴史に学ばない偏狭さでは・・・世界の指導的立場の国になるには・・・まだまだですね。                                                         Goto

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