共催化

差別のない社会にせねば・・・・。
小学校6年生の昼休み・・・・「私があることで泣いてしまった時、仲いい子にこう言われました。愛はさあ、右眼からも涙って出るん」・・その心ない一言が私にとってとても辛く、心に穴があいたような、そんな気持ちになりました。
先月15日、岐阜市の県立盲学校で開かれた、第79回全国盲学校弁論大会全国大会((主催=毎日新聞社点字毎日・全国盲学校長会・毎日新聞社社会事業団)で優勝した奈良県立盲学校高等部普通科3年の川添愛さんの弁論「空へ」の一節です。
盲学校生の全国規模の弁論大会が今年で79回を重ね毎年開催されていることを・・毎日新聞を読んでいる私ですが・・・記憶に残っていませんでした。関係者の間では眼に障害のある若者を育成する大切な大会でしょうが・・・もう少し多くの人達が大会を認知し・・・弁論に耳を傾けることができればと歯がゆく思います。
一人でも多くの国民が理解すれば・・・障害者に対する差別も軽減するのではないかと・・・・・。
この大会は毎日新聞の主催です。多くの人に知らしめようと思っても・・・・毎日新聞以外の新聞社は報じません。理由は簡単で、新聞社間の偏狭なエゴイズムからです。如何に社会的に必要な催しでも・・・他紙を利することになると判断すれば報じることはありません。系列外のテレビも報道することはありません。
それが商業メディアの限界です。そのことは重々分かっていますが・・・しかし、無理解や無神経によって謂れなき差別が偏在する社会です。眼に障害があるから・・受けた差別を弁論で明らかにし・・・それに打ち勝とうとする学生の姿勢に共感を抱かなければならないことは・・・とても悲しいことです。
一日も早く差別のない社会を築かねばなりません。願わくばですが・・・・新聞社間で、主催事業の共催化を話し合う場は持てないものでしょうか・・・・そして、盲学校の全国弁論大会のような社会的に最も有意義な大会は・・・新聞社のエゴを取っ払って・・・全メディアが報じるようにならないものでしょうか。
メディアが競い合うのは・・・・報道であって、社会的に意義のある事業では・・・エゴを捨て共催化すべきだと思うのですが・・・・道は遠そうです。                                  Goto

コメント

  1. 夏原健次 より:

    いつもお世話になっております。
    いつもご指導ありがとうございます。
    人間は皆、違います。一人として全く同じ人間はいません。考え方、生活習慣、文化、宗教、など、外国へ行けばまるで違います。でも、そのまるで違う人達が地球上で一緒に生活をしています。しかしその違いを理解するには対話するしかありません。対話により、その違いを理解する。対話により、違いを理解すれば新しい考え方も生まれる。対話拡大と対話による理解と変革の発想です。同じ地球上で生活して対話がないとは、おかしいですよね。やはり対話が大切ではないでしょうか?