終焉

高齢者の雑誌だからと・・・・若者への提言がないのは・・・・・・・
毎月10日・・・ウキウキする日である。朝刊が気になる。書籍欄に眼が行く。そうです。定期購読している文藝春秋の発売日だからである。この10日発売の2011年、1月号・・今年は新年特別号にしては,重い特集「弔辞」が組まれている・・・
ここのところの文藝春秋・・・読者層が高齢化したとの認識なんだろうが・・・編集方針、死に対する心構え。病気に対する気の持ちよう。軍部の分析と戦争に対する懐古など・・・何とも重いテーマばかりを組んでいる。編集者の暗い気持が紙面に反映してるのではないかと心配する。
まー、「弔辞」はじっくり読んでみるとして、先月号(12月号)の特集「安保と青春・されどわれらが1960」、何のメッセージも届かぬ締りのない特集であった。責めて、草食系と揶揄され、国の沈没と歩調を合せてしまっているような若者達に50年前の熱さが伝わるような・・視点があったならと,思わざるを得ない。
今、欧州では、フランスの、イギリスの、そして、比較的政治に無関心だと言われるイタリアの街で、学生達が激しい政治活動を展開している。いずれも、財政難による「教育予算の削減」に対する抗議行動である。まるで、日本の70年安保のようだ。それに比べ、日本の学生諸君の政治意識が低いのが気掛かりだ。
文藝春秋をオピニオン誌とは言わないが・・・出版業界、次々と雑誌を廃刊している現状で、孤軍奮闘していると思うのだが、老人の死に方と懐古趣味の羅列では如何にも悲しい。責めて、そうです。学生が手にしない雑誌だとしても・・若者へ深いメッセージを発して欲しいモノです。
新年特別号の特集で「弔辞」を扱わなければならないとは・・・・我が愛読雑誌「文藝春秋」の終焉が近いのではないかと・・気掛かりである。                        Goto
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文藝春秋12月号と新年特別号

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