自己規制って、難しいことですねぇ
メディアの監視をするのは難しい。ジャーナリストの池上彰さんが、朝日新聞の「新聞ななめ読み」のコーナーでこんなことを言ってます。
「最近私ははからずも取材される立場になってしまった。記者時代、原稿を書くときは必ず裏付けを取ったモノだが、本人に取材もせず、憶測で原稿を書くメディアがあることは驚きだ」「火のない所に煙を立てるメディアが存在することをぜひ、知っておいて下さい」(日刊紙ではないと思いますが・・・)
放送局には放送の監視機関として、放送番組審議会なるモノの設置が義務付けられています。
ただ、放送事業者が任命権者ですから・・・お手盛りは否めず・・・形骸化しているのが現状でしょう。
だから、朝から晩まで・・・テレビショッピングを放送していても、ひねもす画面の中で・・バカ笑いするバラエティーを放送していても・・・やたらと、感情的に弱者救済を叫ぶ報道番組が垂れ流されても、審議会の指導で内容を変更させたり中止したりすることはありません。
では、新聞の監視体制はどうでしょうか・・・新聞は免許事業ではありませんので、放送の様な・・法的根拠のあるチェック機関があるわけではありませんが、独自のチェック機能を持っている新聞社もあるようです。
1月29日。朝日新聞朝刊に紙面審議会の意見が掲載されました。
それに当たるのでしょうか・・・委員から・・・何点か味のある指摘がありました。
天下の朝日です。流石に取材もせず憶測で記事を書くようなかとはない??と思うのですが・・・思い込みの激しい記者の手に掛ると・・・事実が曲がることも往々にしてあるようです。広島の市長が退任の記者会見を拒否、ユーチューブを利用したことは、既成メディアの屈折した記事に対する痛烈な批判ではないかと猛省を促しています。
また、「メディアの役割は権力に対する監視や批判が主だったかもしれないが、混迷する時代・・政権に「国のかたち」を求めるだけでなく「自らも提示する」姿勢を望みたい・・・と批判に終始しないで、新聞社として意見を述べるべきではと・・・痛いところを指摘しています。(批判してるだけなら・・・楽ですものねぇ)
新聞社が自らチェック機能を設け・・・識者の意見を謙虚に受け止る姿勢を持てば・・・まだまだ、新聞の使命と役割は大きいのではと思うのだが・・・・お手盛りの審議会でお茶を濁すようだと・・先行きが不安です。
でも、チェック機関どころか・・・・お手盛りもお手盛り・・ニュースでもないのに・・・トップの写真を掲載して悦に入ってるローカル新聞社もあるのですから・・・・・・全国紙はそれなりに監視体制が整っていると言えるのかもしれません。 Goto
コメント
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