偏狭な壁を乗り越えられないものなのでしょうか?
写真は5月16日付け読売新聞社会面の囲み記事です。大きく取り扱っています。岐阜市で1万人を集め15日に開催された「ぎふ高橋尚子杯清流マラソン」の模様です。
この大会・・・3年ほど前から・・・中日新聞のイメージキャラクターを務める岐阜出身の金メダリスト高橋尚子さんが、中日新聞とともに企画してきたものです。岐阜県では来年の10月「ぎふ清流国体」が開催されます。その盛り上げと申しますか・・・前哨戦にはもってこいの企画。大会名に、国体のメインテーマ「清流」を入れ、岐阜県も力を入れました。
我社も・・・国体を盛り上げる意味でも、岐阜市を活性化する意味でも、金華山を背景に長良川沿いを多くのランナーが走り抜けるこの企画に賛同。「GIFUTO」(岐阜市内・17万部発行・各戸配布)を通じ、岐阜県下11誌(62万部・各戸配布)の姉妹誌を通じ・・・特集を組んで・・・県民の参加者を呼び掛け、大会を支援してきました。
別段・・・主催者の実行委員会(岐阜県陸上協会・岐阜県・岐阜市・岐阜県イベントスポーツ事業団・中日新聞社)から依頼された訳でもありません。震災で自粛ムードが蔓延する中・・・何としてもやりたいとの、高橋さんや実行委員会の方々の熱い声を聞き・・・勝手に応援。紙面を割きました。
大会は・・抜けるような五月晴れに恵まれ。1万人を超すランナーの走りに・・・沿道を取り囲んだ市民が熱い応援を送る。スポーツの醍醐味に・・・久々・・・岐阜市に賑わいが戻りました。
その興奮冷めやらぬ翌日の新聞各紙・・・・実行委員会に中日新聞社が加わっているからなのでしょう・・・地元紙は1行の掲載もありません。犬猿の仲ですから・・・当然なのかもしれませんが?岐阜を愛する思いは同じはずなのに・・・あっちの新聞社が加わっているなら・・・見向きもしない・・・大人げないったらありゃしない。
どこが主催であろうと、誰が責任者であろうと、県民的な行事ならば、変なエゴを張るのではなく、すべてのメディアが応援して、盛り上げる。こんな小さな街です。県です。そんな度量が欲しいモノ。
それが、社会の公器たる新聞の格と申しますか、品格ではないでしょうか。このマラソン大会は中日新聞社が主催でしたが、両紙がそれぞれに主催する文化活動やイベントは長い歴史でたくさんあります。
新聞業界は、合理化策として印刷や配送といったデリバリーを共有する時代です。ニュースや論説、解説、分析記事などで・・・それぞれの特徴を発揮し・・競い合うのはドシドシ遣って欲しいと思うのですが・・・文化的な、あるいはスポーツなどの事業活動や催しモノは、いがみ合うのではなく・・・お互いを認めあい・・讃えあう大人の姿勢で互いが報じて欲しいものです。
立派な記事を掲載し、地域社会のリーダーを自任する新聞社が意固地になっているなんて、滑稽です。子供が聞いたら、自分たちより劣るとバカにするんじゃないでしょうか。そんな時代じゃないと思います。
それに付けても・・・朝日新聞は無視したにも拘らず・・・新聞社の偏狭な壁を乗り越え、ぎふ清流マラソンを囲み記事にした読売新聞は大人だと??再認識しました。 Goto
5/16読売新聞 5/16中日新聞
高橋尚子杯 ぎふ清流マラソン 大会パンフレット
コメント
コメントありがとうございます。我社も頑張って・・エリアNo1のメディアを作ります。時代は変わりつつあります。既存のメディアだけがメディアではありませんので。
Goto
県主催イベントは、まだ良い方です。いろいろなメディアが後援・協賛しますから。
公共施設が、指定管理制度によって、民間企業運営に切り替わってから、公共施設主催イベントに、新聞各紙が相乗り協賛していますか?
イベントの企画に協賛して欲しいと、NHKに持ち込んだら、放送法で禁じられていると断ったそうです。企業による運営とはいえ、公共施設なんですが。
結局、ニュースソースとのお付き合いで、今まで仕方なしに一緒にやっていただけ なんですよね。
身内の不祥事を書き立てて頂くために、各種メディアとのお付き合いをしている、行政のメディア戦略の無さと、メディアの公的機関が要求される倫理性の無さに、呆れかえっています。