宝の山

NIE全国大会に思う。
今年度から小学校で新聞活用が盛り込まれた「新学習指導要綱」が全面実施されました。さぞかし、新聞業界は湧き返っているだろう・・・大手を振って、子供たちに新聞を使った授業ができるのですから・・・新聞回帰の狼煙が上がったようなモノです。
積年に渡り・・・日本新聞協会が推奨してきた・・・新聞を教育に活用する「NIE」の活動が、教育の現場で実施されるのですから。第16回を数える「NIE全国大会」(7月25,26日・教育・新聞関係者約850人参加・青森市で開催)も随分盛り上がったようです。
このブログのテーマは「新聞を読もう」です。新聞の役割や使命を・・ここで・・・今更ながらに述べる必要もないのですが・・・・新聞を読むと・・読解力が身に付く。教科書と違い鮮度の高い情報が入手できる。物事を比較して知るようになるなど・・
新聞は知的形成を養う上で、不可分の役割を担うことができる教材・・・「宝の山」だからです。大会でのパネルディスカッションでは、新聞は社会を知るきっかけ。新聞という選択肢を持った子供たちを育てるべき(文科省・教育政策研究所調査官)
新聞なしに民主主義が発展することはない。子供たちに新聞を読む力を身に付けさせることには意味がある。新聞界は新聞ならではの独自性を出して欲しい。新聞作りへの熱い思いを、子供だけではなく、教師にも教えて欲しい(秋田大教授)と、熱いエールが。
私の率直な感想です。子供の時に新聞を読まない人は大人になっても読まないとのデータもあります。授業で新聞を使うのですから・・・この改正は新聞界にとって、いや、衰退一途を辿る新聞ビジネスにとって・・・まさに渡りに船。千載一遇のチャンスです。
にも関わらず・・・新聞経営者の意識、動きが鈍すぎるのでは・・・と思えてなりません。
当然に・・・・学校に・・・無料紙を配布すべきですし(どうせ押し紙で余分に刷ってるのですから・失礼)役員が学校周りをして、教師と直に懇談を持つなど、教育上、あるいは授業を実施する上での問題点や、方法を徹底議論すべきです。そして、必要な予算処置を講じ、親や地域にも積極的な啓蒙活動を実施すべきではないでしょうか。
子供に新聞を理解させるなんてことは、気の遠くなる作業で、足元の経営危機には役立たぬかもしれませんが、新聞をなじませることが、新聞の未来を拓くのは、自明の理です。この絶好のチャンスを逃さないで欲しいモノです。
新聞命・・・新聞を読もうと訴える・・・私の願いです。    Goto

コメント

  1. Goto より:

    今月の文藝春秋に瀬戸内寂聴と津村節子さんが吉村昭さんを偲ぶ対談が掲載されています。彼女たちが世に出た切っ掛けは、同人誌の集まりに参加したことと、話しています。読書サークルを作るって素晴らしいことですね。名前は何ていうのですか?サークルから作家が誕生するかもしれませんね。ぜひ、継続してください。Goto

  2. レモンハート より:

    こんにちは。
    新聞もそうですが、ここ2年の活字離れが
    ひどいですね。
    昨日、今日と地元の本屋さん、まなびパークさんとミーティング。読書サークルを開くことにしました(笑)まだ数名しか集まってませんが、お店の空き時間にお茶を飲みながらの読書感想会。
    おりべくらぶの掲示板を利用させていただいてま?す。おりべくらぶさんも読書サークルのメンバーになってもらいました。ジャーンです!