喪中

業界全体のために、大所高所に立って・・・・
丁度・・・・そんな歳回りなのでしょうか。この方の御尊父が、あの方のご母堂が・・・・さぞやお淋しいことでしょう。そんな喪中の便りが届く時期になりました。
今年逝去された方で、どうしても記さねばと思う方が。勿論、薫陶を頂いたことも、謦咳の機会に接したことも・・・・まったくありませんが、この仕事に拘って以来、広告とは何か?広告代理店の役割、使命とは・・・そんなことを悩みながら、歩いていますが、遠目から経営の要諦を勝手に、学ばせていただいた電通の元社長成田豊氏・・・・・。
スポーツビジネス。オリンピックやアニメ、ミュージカル、そして博覧会など、広告代理店の枠を超えた活動を手掛け、代理業から会社へと広告会社を昇華させた手腕。そして、なによりも、広告ビジネスを内需産業に終わらせてはならないと・・・・
広告業界では難しいといわれたIPO(株式公開)に挑戦。それを成し遂げた強い指導力。その結果、公開企業でなければ信頼されない海外で、積極的に欧米企業との提携や買収を計り国際化に努めた実績。更には中国を始めとする東南アジアにも進出、アジア全体の広告業界のレベルアップにも貢献した姿勢。
リーデングカンパニーの指導者として、自社の利害を超え、「広告の果たす社会的な役割を広げること。その認知を高めること。」を信念として、広告業界を牽引されたことに、改めて敬意を表し、その功績を称えたいと思います。
今年は、大震災で、経済が遮断され、広告の役割や使命が問い直されました。業界存亡の危機にあると思います。願わくば、電通さんには、業界のリーデングカンパニーとして、成田氏の意志を受け継ぎ、広告業界全体のために、大所高所に立って頂きたいと思います。
喪中の便りに、成田豊元電通社長の偉業を偲びます。 Goto

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