煤竹

勤勉な職人を育てるには?
モノづくりニッポンにイエローカードが出ている。原因は様々考えられるのですが、私は二つに絞りたい。一つは、後継者不足。もう一つが、否勤勉です。
耳かきを頂きました。煤(スス)竹を加工した手作りです。手に馴染み、柔らかな感触です。
煤竹とは、山村の古民家に残る囲炉裏や天井裏に使われる竹で、100年以上燻され茶褐色に変色、茶器などに用いられるモノを差します。(日本建築を支える建材です)
耳かきの作者は、多治見市在住、古希を向かえた理容師さん。還暦すぎて難病を患い手術。無理の効かない身体に。手先の器用さを生かして、煤竹で耳かきづくりに。趣味がこうじて、「耳かき職人」として展示会を催すまでに(地元紙)。頂いたのは、その一品。
耳かきと、日本のモノづくりを、一緒にするのは、土台、無理があると思いますが。
でも。短期間で、手に馴染み柔らかな感触の耳かきを作り込む技術を身に付けたのは、真面目に働くのが、人生だとする生き方の証。趣味がこうじて、煤竹の良し悪しが、一目で分かるようになったのは、積年培った理容職人としての経験。
と、考えますと、この国には、もう、勤勉な職人が姿を消す日が近いのではないか?
だとすると、イエローカードのうちに、勤勉さや、職人技を、継承する人材を育てなければ・・・・いずれは日本のモノづくりもレッドカードってことになるのではと・・・
天皇誕生日、皇室の継承と合わせて、心配です。Goto
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煤竹を加工した耳かき

コメント

  1. Goto より:

    レモンハートさんにとって、今年は、どんな年でしたか?私はお陰様で、宮本輝さんに触れ、流転の海を読み、自らの生きた時代を振り返ることができました。Goto

  2. レモンハート より:

    こんばんは。
    誰もが自分の労苦と不平ばかりを訴えて、
    社会のせいばかりにする国民。
    被災者の方々ひとりひとりの労苦に
    慈しみでこたえる天皇陛下。
    なかには、天皇訪問はパフォーマンスと
    揶揄する三等政治家もいる。
    今日は天皇誕生日。
    心が三等国になってしまいました。
    日本(会社、国民、政治)が
    覚悟と心意気を見つめなおすいい機会。
    日本ががんばらなくても
    覚悟と意気を持って、僕はがんばります^^
    まずは、ひとりひとりの意志から
    はじめたいですね。