出版社へ

粗製乱造では、ますます、読者は離れる。
18才。ニキビ面の私が、岐阜から上京する折。親父殿が、仕送りの10%は、本代に充てろと。
月額は3万円。下宿代5000円。言い付けにかなり忠実で、3000円は本代に充てたモノ。昭和42年春のこと。
今も、存在するかどうか?当時の行き付けの本屋は、下宿地世田谷。京王線千歳烏山駅前の相沢書店(店主は相沢要さんと言って、区議会議員)岩波文庫。星一つ50円だった。
あれから、半世紀近いのだが、今も、小遣いの大半は、本の購入に充てている。正月休み、買い溜めた本が読めるのが嬉しい。本の情報は、新聞の書籍広告と、日曜版の書籍紹介から、得るのが大半だ。
幸いにして、日々6紙に目を通しているので、話題の本を見逃すことはない。と、思っている。
最近、驚くのが、新書の価格が高いこと。本の価格にルールはない。値決めは出版社の勝って。だが、如何にも高い。
宝島社は常識をぶち破り、雑誌の価格を付録によって、変動制にしている。それも考え方だ。
文句があるなら、購入せねば良いのだが、スポーツ選手や時の人や話題のキワモノ本は、中身と価格が、合致しないことが多い。期待外れってやつだ。
出版業界の不況が止まらない。私は止まらないのが当たり前だと思う。
電子書籍の普及や若者の活字離れが原因ではない。表紙やカバーばかりが豪華。中身がまったくない本を、高値で売れば、読者に愛想を付かれるのは当然。詐欺にあったようなモノ。粗製乱造が、本離れ。出版業界の不況を招いている。
提案である。コテコテしたカバーや、帯を捨て、紙質も下げ、コストを徹底して落とし、価格を半額にできないか?そうすれば、必ず、本への回帰は可能になる。
体裁の付加価値で価格を吊り上げる様な、出版社の体質では、とても、若者に本を読めと進められない。貧すれば鈍するというが、価格破壊に挑む出版社の登場を望む。Goto

コメント

  1. Goto より:

    ほんとうに、本の価格は高いです。
    相当に怒ってます。
    電子書籍の普及、停滞してますが、スマートフォンの使い勝手が良くなれば、今年は、一気に進むのではないでしょうか?
    Goto

  2. リミスキー より:

     同感ですが、私は自称「大の読書嫌い」。父親は寝ても覚めても本を読んでいました。驚くぐらいの書籍があって、当時としては立派な本棚も・・・・。何故か反発して・・何もしなくても聴けるもの、音楽一途になって、いまに至ります(笑)知識不足で知恵遅れ?の私です。
     そして読書家の皆さんを尊敬する私でもあります。

  3. より:

    あけましておめでとうございます。
    本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
    社長のありがたいご提案と中広様の発行されるフリーペーパーを、出版業界の方々は参考にされるべきですよね。