東大話法

詭弁の上に築かれる原発の怖ろしさに触れて。
自分の内にある詭弁に向き合い、考えることから逃げない姿勢持っているか?詭弁に気付いたら、自らからを、笑ってやること。それが、できなければ、自分の言葉を見失ってしまう。
中日新聞20日付、朝刊。話題の発掘。ニュースの追跡「東大話法・原子力ムラで蔓延」の特集を読んで。思わず。我が身に振り返って、考えてしまい、唸ってしまいました。
特集では、原発事故の際。原子力ムラに居住する東大OBの官僚や御用学者に多い空疎な言葉こそが、一人一人からまともな思考を奪う元凶ではないか。との視点から安冨歩・東大教授が分析した「東大話法」の詭弁を細かに解析している。
1・自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
1・都合の悪いことは無視。都合の良いことだけ返事する。
1・どんないい加減でつじつまの合わないことでも自信満々に話す。
1・「誤解を恐れずに言えば」と言って嘘をつく。
1・わけのわからない理屈を使って相手を煙に巻き、自分の主張を正当化する。
1・「もし◯◯◯であるとしたらお詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。
「原発危機と東大話法」(明石書店)・安冨歩著から抜粋
言葉は言霊。如何なる言葉を発するかによって、その人の生き方。生き様が現れるものです。
私の場合。理屈をこねる方です。安冨教授の分析する「東大話法」つまりは、詭弁ですが。
そんな詭弁を平気で弄してはいないか?また、自分の立ち位置をその都度、こねた理屈に合わせて、ある時は主体的だが。ある時は、客観的に。傍観者に置き換え、その場その場で、上手く使い分けてはいないか?
自分の発する言葉に齟齬はないか。技法を駆使して、人を翻弄しようとの邪心、邪念はないか。もう一度、自分の胸に手を当てて、じっくり考えて見なければならない。人間は保身に流れやすいから。
それにしても、国家が推進する原発事業の中心に、権威と保身のために詭弁を弄す輩が巣食っているとしたら。国家機関の中枢、中央官庁の論理が、詭弁で成り立っているとしたら。何とも。国民にとっては、怖ろしい。危険な国家だといわねばならない。Goto

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