「夢」のガチ対談

編集局の姿勢を疑わざるを得ない。
「シングル曲「GIVE. ME. FIVE」は100万枚以上、これまでのトータルでは1000万枚以上売り上げたのでしょ。大したものです」「僕の時代、三人娘といえば、江利チエミ、雪村いずみ、美空ひばり」「14期生までいれて、230名います」「そんなにたくさん!」
「僕は小学校一年生で童謡を作詞、それを担任の先生が曲目を作ってくれて、みんなで歌った」「中学校になるまで作詞家や詩人になりたかった」「中学生の時は、ものを論理的に考える哲学者になりたかった」「大学は哲学科。卒業するころは哲学では食べていけないと分かった」
「そこで、モノを書いて暮らせる職業の新聞記者になろうと思った」「僕は今年、86歳。今の政治や経済がゴタゴタしてるでしょ。それを新聞の力で、ペンの力で世直しをしたい、それが夢」だと語るのは、21歳のAKB48のチームリーダーたかはしみなみさん(どんな子なのか、全く存じませんが)と対談する渡辺恒雄読売新聞主筆。
渡辺さんって、凄いんですね。6歳で詩人を。12歳で哲学者を。大学生で新聞で世直しを。まさに、天才ですね。神童といわれ、神と呼ばれ、メディア界の妖怪。読売のドンと言われる偉人なんですね。心より、敬意を表します。でも、86歳が小中学生の頃って、戦前ですよね。
もう。彼の神童の頃を、知る人は誰も、生きてないと思います。だとしますと、誰も知らないのですから、本当に、神童だったとしても、そうでなかったとしても誰にもわかりません。そんな、嘘か本当か?誰にも分からない、本人のたわごとを、若いお嬢さんに語って聞かせ。
お嬢さんも。「夢が夢を呼んで、最終的には新聞記者に」「主筆は文字とともに生きてきたんですね」なんて、言ったかどうか。分からないのに。目一杯のお世辞で応え。それを記者が、適当に書き並べる。何とも白々しい。5/25付。読売新聞に掲載された記事です。
天下の大新聞を牛耳る渡辺さんが、21歳のお嬢さんと対談して悦にいってるなんて、みっともないったら、ありゃしない。これぞ、老害の究極。それを、臆面もなく。「夢のガチ対談」なんてタイトル付け10段抜きで掲載すんですから、編集局諸氏の頭の構造を疑わざるを得ない。いい加減にしないと、叱責せねばなるまい。Goto

コメント

  1. Goto より:

    まったく、同感です。
    見識豊かな、ナガラさんのコメントに、意を得たりです。ありがとうございます。歩道の割れ目から花咲かすタンポポに限りない愛着を持つ、田舎のおっさんとしては、全国区の国士気取りの老害への憤りもですが。一面に高橋尚子さんとのツーショットを掲載。新聞を私物化して、悦に入る田舎の老害にも弱ったもんだと嘆いています。メディアを権力だとすれば、こんな田舎町にしてしまった責任、メディアにないと言わせたくないですね。この街には、街を憂いて、喧騒するカエルさえいなくなったのが、寂しい限りです。Goto
    孤蛙 漆黒破り 喉枯らす。

  2. ナガラ より:

    果てのなき 蛙の喧騒 小宇宙
    私の田舎では今を盛りと、毎夜、蛙たちがうるさく鳴いております。
    ふと、思いました。
    この自称メディア王のおっさんは、煩わしい蛙たちの王様ではないかと…。
    新聞を公器と云いながら、自分の主張に利用しワガママし放題。
    いっぱしの国士気取りで政治の世界に暗躍したり、野球界の盟主と自負し、巨人中心の自分勝手の価値観を押し付けたり。
    その癖責任を問われれば、蛙の世界(メディアの壁)に逃げ込んで、頬被りしてしまう。
    こんな無責任で横暴なおっさんを、いつまでものさばらしておいて良いのでしょうかねぇ…。
    田蛙も 啼いて疲れて 漆の闇