釣道

私達の街に、後世に残せる「・・道」って、あるでしょうか?
毎度の紙面でのコメントで気が引けるのですが。日経の身近に潜む「美」の発見。毎月第二木曜日に掲載されるART. REVIEWって、最高の紙面ですね。思わずコメントしたくなります。
日経を愛読される方には。お許し願いたいのですが。9/13付のART. REVIEWには感動しました。(先月の幾何学数学にも興奮しましたが)タイトルは「魚拓とサムライ」。日本最古の魚拓は、山形県・鶴岡市の郷土資料館にある170年前の「フナ」体調40cm。とんでもなく大きい。
釣った場所は、東京都墨田区錦糸町の水路。鶴岡・庄内藩に城を構えた酒井忠発が江戸詰のおりに、釣った獲物らしい。忠発は国難に「武用の一助」になると、武士として戦時に必要となる体力や精神力を平時に鍛える手立てとして、釣りを奨励した。
それが、鶴岡の郷土博物館に揃う魚拓がその証だそう。
私的には、釣りで、武士の勘や、剣の修行になったとは到底思えないのですが。
戦国の世から。200年以上。平和が続いた江戸時代。なんでもかんでも「・・・道」を付け、修行に励んだ時代だから、釣りも「釣道」として、奨励したのかも知れません。
武士道にまで踏み込んで魚拓と釣竿を「サムライの美」の発見とする新聞って。価値がありますね。一刻を争うニュースの記事とは一味違う「日経」の素晴らしさです。そう感じるのは私だけではないと思います。わが街にも、後世に誇れる「・・道」が欲しいモノです。
掲載のたびに、ブログに書かざるをえない。編集者の発想や、真摯な努力に敬意を表します。勿論、私が敬意を表しても何の役にも立ちませんが。そうそう。私は釣道とは無縁。酒道なら、誰にも負けませんが。Goto

9/13日本経済新聞

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