よみがえりのレシピ

地域文化を守り育てるのも重要な役割・・・
これぞ、我社が取り組まねばならぬ究極の課題だと思いますので、記して起きます。
31歳の東北は山形・鶴岡出身の映像作家が、ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」を制作、評判になっている。
内容は「記録に残さないと、いつか伝えられなくなるものが出てくる」と山形の在来作物を育て、守り続ける農家や料理人の姿を丹念に追った。焼畑で作る藤沢カブは細長い形を。雪の下で育つ雪菜は白い茎に。特定の地域で、独特の栽培法で継承されている作物150種を収録。
村おこし。町おこしが、かまびしい。私の持論だが。文化とは生活様式。残され、継承される文化は良い文化。合理化され、忘れ去られる生活様式は悪い文化。その土地で生まれ、その土地の風土が育んだモノを後世に残すのは、とても有意義なことだが。
たとえ、その土地の季節や風土が醸し出した農作物でも。それが、生活様式に取り入れられなくなると、それは悪い文化。滅びる運命にあるのもまた、真実だと思う。31歳の若者が、東北の滅びゆくかもしれない独特の文化である農作物を・・・「いつか伝えられなくなると」映像に残そうとするのも、また、文化。
我社の発行する地域みっちゃく生活情報誌(230万部・岐阜・三重・滋賀・愛知・福井の5県・38誌発行)の使命もまた、忘れられ、滅び去るその地域の生活様式である文化を、そうはさせじと、報じて、守り育て、継承することにあると思っている。東北山形の「よみがえりのレシピ」制作に敬意を表す。
地域みっちゃく生活情報誌を通じ、発行エリアの良い文化を滅びさせぬよう守り育てるのは、我が社の使命として、「巻頭特集」などで継承を促したいと思っている。Goto

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