日経PB社の特集「日経ビジネス版リーダーズバイブル500」の5号シリーズを眺めて・・・・
私が現役でいる以上。欠くことのできないのは、日々新聞6紙に目を通すことである。
取り分け、日本株式会社の機関紙である日経新聞は、嫌であろうがなかろうが。捲らねばならない。それが、生き馬の目を抜く経済競争を生き抜く上で、最低の情報収集だから。
その日経の子会社「日経PB社」が発行する「日経ビジネス」も必読だとは思わないが。手元に置いて、読まねばならない週刊誌だと思っている。毎週、面倒なことだが。情報量は多い方が良いに決まってるから。仕方なしに購読している。
その日経ビジネスが10月から5号シリーズの「日経ビジネス版リーダーズバイブル500」という特集を始めた。黄昏迫る日本経済に喝を入れようと、気合十分の企画。さすがは、日本株式会社日経の週刊誌。日本の現状が整理でき参考になった。ネットでも読めるのでぜひ・・
私の感想を述べると。各号とも100項目づつを紹介。無理矢理感が否めず首を傾げたくなる項目もある。取り分け、第一回目のニッポン改造計画100は、政治がテーマ。統治機構の改造に踏み込めないのは、日経が官僚との距離が意外と近いのを露呈した形。力む割に虚しい。
第二回の日本を担う次世代ベンチャー100。ものづくり。日本の新技術の紹介。
さすがは日本の得意分野。25ジャンルに分類されているが、それぞれに可能性を感じた。
第三回が思わず納得。世界に誇るニッポンの商品100。重厚長大型のハードな商品の時代は過ぎたとの認識で。世界の暮らしを変える商品。世界で売れる商品。世界を救う商品。日本の未来を作る商品に分類して、日本的サービスをソフト面から100点収集。日本商品もまだまだ、世界に通用するものが多い。
私が一番驚いたのは、アフリカ・ナイジェリア・ガーナで「家庭の味」として普及している・・・川商フーズ製の鯖トマト漬けの缶詰「ゲイシャ」。100年前から保存食として輸出。「ゲイシャブランドは永続的に家庭の味として引き継がれて行く」と語るのはガーナの教育省副大臣。
日本制の缶詰が・・・・西アフリカ諸国のタンパク源を補っているなんて凄と思いませんか。
それも、名前が「ゲイシャ」っていうんですから。
第四回が、奇跡を起こす凄い組織100。このシリーズは、奇をてらい過ぎでした。
人間の組織に、目新しいモノはあるでしょうが。扱う商品・サービスによって、多少の違いはあるが。継続的に収益をあげるとなると。組織のあり様は、原則に忠実でなければならない。その意味では、特異な組織はないのでは?
五回目が時代を創る100人。孫正義ソフトバンク社長に始まり、各分野の100人。沖縄知事に、日馬富士にダルビッシュ。日銀の白川総裁。柳井さんに原田さん。小泉進次郎に細野豪志。安倍さんも居て。最後が、プーチンに習近平、金正恩。そして、オバマに野田さんまで100人。
日本の最大の資源は人材。この企画で、最後に各分野の人材を紹介した訳だが。多士済々。日本はまだまだ、見捨てたもんじゃない。そんな、思いで、100人を眺めさせてもらったが。この国を牽引する政治家に、有為な人材が皆無なのが、気になる。それが、この国の現状を如実に物語っていると言わねばならないのが・・・如何にも残念。
とは申せ、500のサンプルを収集した日経ビジネスの編集各位の努力に敬意を表したい。Goto
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