老いを知るモノは老いを悟る・・・
我社のイベント・セミナー部門。「講演会インフォ」と検索するとご理解いただけるのですが。
評論家・学者・文化人・スポーツ選手など日本の著名人・・・約5000人のリストを搭載してます。依頼主の要望に応え、様々なジャンルのイベントや講演会を企画することができます。
これだけの・・・講演者リストを作成できるのは、この地方を中心に・・・20数年に渡り地道な講演会・セミナー事業を積み重ねてきた信頼からです。今年もすでに、600本近い運営をさせて頂いてます。
そんな部門で、頻繁に講師をお願いしていたお一人が、
先ごろお亡くなりなった政治評論家三宅久之さんです。
三宅先生は、ご案内の通り、この4月を持って。高齢を理由にテレビ出演や講演活動を休止されました。私とは、考え方が多少違いましたが。経験と豊富な知識、豊かな見識に裏付けされた政治評論は、辛口ながら。齢を重ねた深みがあり、示唆に富み、いつも傾聴していました。
・・・・・遠目で拝聴してきた先生の生き様には、感じるところが多々ありました。
例えば。老いるということ。自ら老害であることを悟り。・・80歳を区切りとして第一線から身を引いた潔さ。人は社会の寵児としてメディアに重用されますと、よほどの意志がないと身は引けないもの。老いを知るモノは老いを悟ると申しますが、その典型ではなかったかと拝察。
わが町にも。卒寿を迎えて尚、「我は第一線にあるべし」と老害を晒し、平気で跋扈する名士気取りが少なくない数います。そんな人生の先輩をどうすべきか?若造になす術はありませんが。三宅先生の爪の垢でも煎じて飲ませたいモノです。
語る際の数字の裏付け。如何なる講演でも。主張すべき折には、必ず、歴史的事実と数字を上げて述べられる。勿論、積み上げた教養と抜群の記憶力がベースなんですが。傲慢と思える主張でも、数字的な裏付けが、説得力がを増しました。物事を深く考えておられたのでしょう。
それに、愛妻家であったこと。関西発、日曜の昼下がりに放送される「たかじんのそこまで言って委員会」。我が社のイベント・セミナー部門の名うての講師陣総出演ですから、ビデオに収め、深夜に見ますが。ご意見番の三宅先生はレギュラー出演・・・・
先生のリタイアで、番組にも重石が無くなり、魅力がなくなったのが残念で仕方がなかったんですが。時々話題になった愛妻家ぶりには、如何なるテーマも飲み込む暖かさを醸し出したものです。真似はできませんが、老いの世代としては、機するモノがあります。
奥様の心痛や察するに余りあります。
イベント・セミナー部門一同と共に・・心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌。Goto
追伸
14党乱立で、迎える衆院選挙。三宅先生なら、何と言われるでしょうか?
民主主義成熟の過程?政治の劣化?それとも、亡国の前兆?
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