キューピー3分クッキング

男子厨房に入らず・・・の時代だったのに・・・
1962年。50年前です。あなたは何をしてましたか?産まれてなかった?そうでしょうね。
私は、中学生。親父殿の音痴DNAに悩みながら、苦手の音楽からの脱皮に、結構、真面目に取り組んでいたころ。いや、諦めかけてた頃かな。
団塊世代。中学校の学生数。ひとクラス55人から60人。三年生17組。我々が16組。一年生は15組。教師、事務員合せて3000人近いマンモス校。平凡なサラリーマン家庭に育った私には理解できないほど、様々な趣味を持つ生徒がいました。
ビートルズに夢中になった奴。あいつと仲良くなっていれば、苦手な音楽も克服できて、今頃は作詞家にでもなってたかも。映画に夢中になってた奴。映画監督の道を進んだが、あいつと仲良くなってたら、俳優に?それはないか。でも映画の評論でも書いてたかも。
ピアノ習っていた奴。バイオリンの奴も。本当羨ましがってたんだが。あいつらとは住む世界が違う。なんて粋がってた。あの時、楽器に触れてれば、もう少し、落ち着いて大らかない人生を過ごしたのに。今となっては遅すぎるのが悔やまれる。
それから。料理好きな奴もいて、手作りのお洒落な弁当を持ってきた。どこから。料理なんて発想が生まれるのか?不思議な奴だったが。そいつの家は優雅で、親父さんが時々台所に立つんだって。男子厨房に入らず・・・の頃。結構驚きだった。
その親父さん。料理のレシピもない頃。器用に家庭料理を作れたのは、テレビの料理番組で情報を仕入れてるって、そいつが言ってたのを思い出す。あの親父さん。自営業だったから昼ごろ、テレビを見る時間があったんだろう。50年前から料理番組があったか?記憶になかったが。
地元の放送局。民放ラジオ放送では日本で一番古く。テレビ放送でも自社番組の比率が最も高かった・・・昼の連ドラなんて、主婦層をがっちり掴んで離さなかった・・・放送局の雄・・中部日本放送(CBC)。
読売新聞11/26付の朝刊を捲っていたら。そのCBCが制作する料理番組「キューピー3分間クッキング」が、来月で放送開始50年を迎えるんですって。あいつの親父さんが仕込んだ料理の元は、その番組だったのかと、その記事を読んで・・思い出した。
リズミカルなオープニングの音楽も口ずさむことができる。俺って音痴じゃないんじゃないか・・・なんて。それにしても。50年間。月曜日から土曜まで。放送回数は1万4353回ですって。凄いですね。団塊世代中学生からだモノねぇ。
ここまで続く長寿番組はもはや歴史。生活そのもの。文化です。番組制作に関わったCBCの関係者に敬意を表すと共に、50年間スポンサー度されてる「キューピー」さんに、心より敬意と感謝を表する次第です。あいつの親父さん成り代わり・・・ありがとうございます。Goto

コメント

  1. Goto より:

    50年。戦後の日本社会を写す鏡でもありますね。
    テレビ放送の歴史そのものですね。
    3分クッキングが醸す日本の食文化。
    3分クッキングから読み取れる日本の食卓。
    日本食を変えた3分クッキング。
    3分クッキングとTV番組の変遷。
    3分クッキングが語るCBCの葛藤。
    3分クッキング、レシピ集。
    3分クッキングで綴るキューピー史
    本になりそうな気がしますが。
    知的集団CBCなら。
    Goto

  2. リミスキー より:

    ありがとうございます。50年ですね。CBCの歴史を感じますね。先生は親子二代にわたり担当してもらっているんですよ。見ている人も親子孫まで三代にわたります。
    3分クッキングは、東はNTV版(日本テレビ)でネット、西日本はCBC版みたいな不思議な番組なんです。テキストもちゃんと本屋さんで売っていますし、大したものです。継続は力というのは、この番組に与えられた称号でもあります。