仏(ほとけ)造って、魂しい入れずを検証するのが、メディアでは?
国・文科省のこんな予算、ご存知でしたか?私は12/12付読売新聞地域版の「日本新聞協会」の広告で知りました。「今年度からの図書整備5ヶ年計画では図書整備のために200億円(5年で1000億)。新聞配備に15億円(5年で75億)を地方交付税として措置する」
近年・新聞を教育に活用する運動。NIE事業が推進され、小中高の学習指導要項では「言語活動の充実」を目的に新聞による授業が実施されています。新聞命の私は、子どもが新聞を通じ社会を学びながら読む、聞く、書く、話す力が身に付くことは、有意義なことと喜んでいます。
国は義務教育課程の公立学校に図書を整備するため「学校図書館図書標準」を定めています。24年度からの新しい図書整備費として、初めて学校図書館への新聞配備予算がついたのです。
昨今、新聞を購読しない家庭が増えました。ネットが原因と、捉えている向きもありますが。
私は、朝夕新聞を配達するビジネスモデルが日本人のライフスタイルに会わなくなっているのと。提供する側の新聞社の驕りが、未読層を増やしたのではないかと思っています。その意味では、新聞協会が「NIE」事業を推進。学習指導要項で新聞を授業に取り入れる努力を重ねてきたのは評価できます。
ぜひ、各紙が金太郎飴にならぬよう。新聞によってポリシーの違いを鮮明にして。
子供の未来に影響を与え、比較可能な紙面を提供して頂きたいと思っています。
学校教育の重要性を思い知らされた本を読みました。熊本県立・天草東高校の大畑誠也元校長の「答えは現場にあり」です。小規模校を「日本一」の優秀校に変貌させる血の出るような努力。教師達の、生徒達の。そして、地域住民も巻き込んで。読んでて涙が止まりませんでした。
その際の教育目標が4項目あり、その4番目が「一日一回図書館へ行く」でした。
国が図書館で新聞が読めるように予算化したのは素晴らしいことだと思うのですが。広告の最後にこんなコピーが。「子供達の「生きる力」を育むため言語活動の充実を目指した予算がついているかどうか、皆さんのお住まいの地域で関心をもって見守って行きましょう」とあります。
つまり、学校図書館は新聞をちゃんと購読してるかどうか。監視してくれと、交付金の使い道のチェックを呼びかけているのです。そんなものは、販売店に聞けばわかること。新聞協会もピントがずれています。
そんなことより、新聞協会がやらねばならぬことは、図書館の利用率はどうなっているのか。子供が図書館に親しみ、利用しているのかの検証ではないでしょうか。なぜ、大畑先生が「、
図書館へ行こう」のスローガンを掲げ、小規模高校を改革したのか?学校図書館が無用の長物になっているからではないでしょうか。
その現実にメスを入れ、子供が図書館に親しむ風潮作り上げねば。
図書館に新聞を届けても・・・仏作って魂入れずになるのではないでしょうか?Goto
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