その心意気や良し・・・でも、ボチボチ店じまいですかねぇ?
「いろいろ批判はあるが、出版社推薦に関係なくお面白い本を選んでいる」「我々の賞も直木賞へ不満から始まった」・・・・本屋の店員が読んでもらいたい本を選ぶ「本屋大賞」が今年で、10回目を数えた。
第一回大賞「博士の愛した数式」・・・面白かった。江夏の背番号28・・とても印象的でした。
「告白」も迫力満点。衝撃的な作品でした。「天地明察」これは、逸品。最高の作品でした。流石に、本屋の店員は違うわいと、感心したものです。「船を編む」も文章と構成はイマイチでしたが、題材が宜しい。
で、今年、第10回目の大賞「海賊とよばれた男」・・・日本男児の心意気を示した作品だが。小説だと思えば駄作。実在の人物描写なら、中途半端。いじめられ、それでも立ち上がる姿には感動でウルウルしましたが・・・そこが本屋の店員に受けたのかな。
大賞になると、ミリオンセラー間違いなし。だから、出版社もあの手この手で、店員を懐柔するそうですが。大体が選者の「書店員」基準がよくわからない。どんな仕組みで選ばれるのかも。朝日新聞の記事によると書店員が「お客さんに薦めたい作品を1人3作選ぶ。上位10作を2次投票で決めるそうな。「もしも猫がこの世にいなかったら」なんて作品がノミネートされた。
書店員なら、書店用のコード番号(こんなモノがあるんですねぇ)をネットで入力エントリーすれば投票できる。今回は1次598人。2次307人が選考したそうです。書店員なら、本を読むってことなんでしょうかねぇ?これでは、書店に籍があれば、誰でも良いってことかな?話題づくりになれば・・基準はどうでも良いてな感じがする。
そもそも始まりが。文学賞の選考は一般読者の関心とかけ離れている。「打倒、直木賞」だそうですが。そういわれれば「芥川賞」なんて、文学的に疑問に感じる作品が多いですね。顧客と接している売る側の立場からすれば反発もわかります。その心意気や良しとすべきでしょう。
でも。文学賞にしても、本屋大賞にしても。斜陽の出版社業界盛り上げの一助に過ぎないのではないでしょうか。本屋大賞も鼻に付いて来た。10回は良い区切り、ボチボチ店じまいの感がしないでもないと私は思うのですが。
そんな素人の声に・・・実行委員会は「不満がある人はまた新しい賞を作って出版業界全体が盛り上がればよい」と意気軒昂。だが月1回開かれる実行委の出席率は5割を割っているそうな。モノを売るって難しいことなんですよ。Goto
4/11朝日新聞
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