一歩ずつ

音楽文化には「対話の精神」が溢れている。
もう15年以上前になるだろうか。我が家に招いた友人とその先輩。
子どもの頃、尊父の仕事の都合で中国上海に暮らし、日々ピアノ漬けだったと・・振り返り・・子供達の前で「即興だよ」とJAZZピアノを披露、その場が一瞬にして和んだのが忘れられず、音楽の力を思い知らされた記憶があります。
その体験が、私の頭から離れず、何か催しごとがあれば、必ず最後に参加者一同肩組あって歌を唄うと良いと思っています。3月の末、地域みっちゃく生活情報誌®の故郷、飛騨高山で開催した我が社の全体会議・・・最後に全員で「花は咲く」を合唱、心を一つに一歩ずつ前進しようと誓い合いました。
毎日新聞のオピニオン(5/2付)に掲載された・・JAZZですが音楽文化の素晴らしさとは、こう理解すべきかと・・発言「世界をつなぐジャズの対話精神」(池田大作・創価学会名誉会長)を読んで学びました。
ジャズはいかなる苦難にも屈しない強さと皆で手を携えて前に進む朗らかさを秘めた、アフリカを起源とするアメリカ育ちの音楽芸術。ジャズは相手を尊重する「対話の音楽」で誰かがミスをしても、相互の信頼で新たな飛躍へ転じていく・・・そんな包容力のある音楽。
この頃、世界はもとより日本一国を見ても課題ごとに分断線が際立つ。ともすれば議論は紛糾し
創造的な意見の和音が響いてこない。そうした時、一緒に音楽に耳を傾けてから話し合いを始めてはどうだろう。とりわけ、演奏者が独自の音色を奏でつつ自在に調和を生み出す、JAZZの「対話の精神」を吸収したいもの・・・
近隣諸国との距離感が難しくなる国際情勢、対話の前にそれなりの準備をする必要があるとの声が日増しに高まるなか・・・「どんな差異」をも「彩(いろどり)」に変え、人間生命の連帯を呼ぶ希望が音楽文化にはある。音楽とともに対話を広げ、平和と共生の未来を粘り強く、一歩ずつ進める時だと語る言葉に、かの先輩が奏でたJAZZピアノが蘇り・・ずっしりとした重さを感じる。Goto

コメント

  1. Goto より:

    ありがとうございます。
    多趣味の先生、どんなことにも一家言お持ちで、玄人肌し、まさに偉人ですね。JAZZの勉強させて下さい。Goto

  2. 藤掛 より:

    JAZZの対話の精神は、CDで音だけ聴いていても分かりませんね。映像で演奏ぶりをみないと。
    Disk沢山ありますよ。