貿易赤字の実態をなぜ・・丁寧に報じないのか・・疑問です。
このテーマ。7月中にと思っていましたので、何とか間に合いました。
そうです。上半期の輸出額から輸入額を引いた貿易赤字が昨対で66,1%増。半期としては過去最大の4,8兆円になったとの財務省発表です。(最悪です)
24日付。夕刊各紙に一斉に掲載されましたが、翌日の朝刊では、日経が経済面で東日本大震災後、天然ガス輸入が増えたことを背景に日本は輸入が輸出を上回る貿易赤字国に転落。6月単月数字では5月に比べ23%減で円安効果は出たが。6月の赤字額は6月としては過去2番目の大きさだと厳しい評価を掲載したのみです。
まぁー。他の全国紙も通信社も貿易赤字が過去最高なんて、大した問題ではないと思っているのか。それとも、円安効果でそのうち黒字化すると思っているのか?赤字の原因が「原発を火力発電で代替するための燃料輸入」だと国民が認識すれば、原発の再稼働に繋がり、脱原発世論が縮小するのを警戒しているのか・・・
新聞社の感覚が私には良く理解できないのですが。最大貿易国となった中国経済が鈍化している現状では円安効果による輸出額増は見込み薄。このままでは、貿易赤字の解消は簡単ではないのは素人でもわかる話。つまりは貿易立国であるハズの日本が、貿易赤字が解消できないってことは・・・・
国の富が半期で5兆円近く減少した。つまりは国力が音を立てて崩れていることです。
にも拘らず、一般紙がことの重大さをちゃんと報じないのは大問題です。
あえて、申し上げたい。下半期も貿易赤字に改善が見られないようなら。もう少しスピード感を持って、原発再稼働の是非を決めてもらいたい。そうしないと、国に余力が無くなり・・・そんなに遠くない先に、社会保障の維持・持続が難しくなります。
日本は貿易立国だということを忘れてはいけないと思うのですが。
大新聞経済部のみなさまに危機感がないのがまったく理解できません・・Goto
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