ネット界の怪物が・・・どんな手立てを講じるのか・・・興味深々である
新聞の話をしよう。ネット社会。情報ツールの多様化で、日常のニュースはPCでも携帯でもスマホでも、タブレットでも瞬時に読むことができる。テレビも朝から各局が報道番組を流し、話題のニュースは勿論、スポーツ、芸能までバラエティーに放送している。
そんな情報収集事情から、朝食前に新聞を読む習慣が日常生活から薄れている。今までの国民のライフスタイルと新聞に距離が出るようになり、若い世帯から急激な新聞離れが進んでいる。若い層だけではない。活字で育ち、新聞が身近になければ落ち着かない団塊世代以上の高齢世帯でも、読むのが面倒になったとか、独居になったからと、購読しない傾向が増えている。
これらの購読世帯減は日本的事情だが。欧米でも似たような傾向があり、取り分け、宅配制度が希薄な米国では、ネットの普及で猛烈な勢いで新聞離れが進んでいいる。だが、ネット情報の基本は無料であり、その影響で有料の「電子版購読」は一向に増えず・・・従来の新聞ビジネスそのものは急速に劣化している。
その結果、コンテンツの担い手である記者が激減。新聞経営は瀕死の状態にある。それを新聞ビジネスの終焉と捉えるのか。それとも、新聞200年の歴史を貴重な財産と捉えて、その活用こそが新たなビジネスチャンスと捉えるのかは、経営者の先見性にあると思う。
米インターネット通販最大手、アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOが136年の歴史を誇り米国に圧倒的な影響力を持つ新聞界の盟主といわれる「ワシントン・ポスト」(発行部数約47万部・デジタル版も含む)を買収した。
新聞命の私としては、この買収、海の向こうの話とはとても思えない。ネット界の旗手が、老舗の紙メディアを如何に活用、再生させるか、興味深々である。私ならワシントン・ポストどう蘇らせるかとの思いを巡らしながら。Goto
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