AED

救急救命センターの充実を・・・・
広告の上手さでは定評のある旭化成。問題「目の前の命を救えるか」突然の心臓停止。1分毎に救命率が7から10%下がるというデータがある。そんなコピーと見開き紙面。それに「救急医療分野へ進出」と題した全ページを合わせ3面を使った広告(写真参照)が掲載されました。
9/9の「救急の日」をターゲットに。迫力満点のタイムリーな広告。思わず目が止まりました。クリエイターのしたり顔が見えるようです。アドマンなら、こんな広告を手掛け、こんな紙面を作ってみたいと誰もが願っているでしょう。今年度の読売広告大賞の最有力候補ではないでしょうか。
この広告を見ながら。私が感じたのは、広告の上手さはわかるが、たとえ如何に「進化した救急医療器具」が開発されても(広告の商品は全国に普及しつつあるAED)、それを使いこなす側(居合わせた人)の教育なり訓練が伴わなければ、宝の持ち腐れで、役に立たないのでは。
最近、AEDをあちらこちらで見かけるようになったが、一体日本中で心臓停止状態に陥いりAEDを使わなければならない患者ってどのくらいの数なんでしょう。人間はあらゆる場所にいます。予想すれば誰でもが心臓停止状態に陥る事態にも見舞われます。そうなれば、幾つAEDが必要になるんでしょうか?
この広告は、恐怖心を煽る医療機器ビジネスの類ではないかとも思えないわけでもありません。
ご存知ないかも知れませんが、我が岐阜県・救急救命医療は岐阜大学の救急救命センターを中心にドクターヘリも含め日本有数の体制で配備されています。
同センターでは救急救命の一環として、一般の人に人形(スクーマン)を使った心臓マッサージの訓練も指導しています。旭化成の素晴らしい広告に驚くのですが、AEDの設置も重要です。しかし、餅は餅屋と申します。救命センターの充実に力を入れることを忘れてはいけないと思います。広告の効果で本質を見失うのも危険です。Goto
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9/10 読売新聞

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