全国学力テスト

判明した課題を解決するに、何をすべきかを論じて欲しい。
私に教育を語る資格などまったくないのだが。公表された全国学力テストの都道府県別ランキングを巡って、小学生の国語Aが最下位であった静岡県。知事がよほど頭にきたのだろう。「校長の怠慢」と下位校長名を発表すると憤った。
「それは、学力テストの主旨とは違う」と教育委員会が・・・文科省の後ろ盾を得てストップ。結果は県内平均点以上の70数の小学校長名を公表・・・それ以外の校長に「しっかりしてくれ」と暗に奮起を促した。そういえばこの問題、数年前大阪府の知事も公表するしないで、「クソ教育委員会」と怒鳴ったっけ。
自治体の首長は教育行政を預かっているのだから。子どもの学力アップもその一環と考えるのが普通。都道府県単位でランキングが明らかになれば、向上させたいと思うし、その責任を教育現場に取らせたいのも至極当然だと思う。
教育とは・・・諸説あるが「理解を促したり、技術を発展させること」に尽きるだろう。学校教育とは・・・・「生徒の学力向上」に務めることであろう。学力テストのランキングは学力が向上してるかどうかのチェックとして妥当な制度といえる。
この制度(学力テスト)について、毎日新聞が面白い解説をしている。毎日ってどこまでピンボケなのか・・・笑っちゃいますが。「都道府県別の上位下位が固定」「応用問題への弱さ」など全体像はこれまでと変わらない。全員参加方式では巨費(55億円)を投じ続けるに値しない。事業として続けるべきでないと。
文科省は全員参加の理由を「ひとり一人の学力把握し改善に生かすため」と説明するが、学力を把握し弱点も確認できた。しかし、その解消には少人数学級や家庭学習の充実など多様な支援が必要になる。「判明」し課題を解決する方策、きめ細かな指導まで手が回らないのが今の学校。だから・・・判明しない方が良かったと。呆れる解説だと思いませんか。
そして、少人数学級や家庭環境改善には財源の壁にぶつかる。抽出方法なら経費は35億円で済む。更に数年に一度にすれば経費は浮く。その分を教員配置など直接的支援に充てるべき。そして「判明」した課題に取り組めと。笑っちゃいませんか。
何度やっても同じ結果なら、経費が掛かるから数年に一度にせよだって。
これが毎日新聞の教育に関する解説です。問題の本質が「判明」したのなら、その原因を追求し、教育現場で解決する努力を促すのが、まっとうな考えではないでしょうか。
私は「理解を促すため」の努力を教育現場に求める首長たちの怒りを支持します。教育現場の奮起を期待します。そして、教育は金でしか解決できないという毎日新聞の解説を嘆きます。Goto

コメント

  1. Goto より:

    世間を知らないのは教師だけではありませんね。
    公務員全般に言えることです。Goto

  2. 藤掛 より:

    世間の常識が通用しないのが、教育界です。なぜなら世間に出たことのない人が、牛耳っているところですから。