平和ボケ

緊張感に欠けるメディアの姿勢・・・米国の国際秩序を乱す中国の防空識別圏・・
日本は戦後68年・・・様々な国際紛争を横目に見ながら、まがいなりにも、平和を維持してきました。それが平和憲法のおかげと・・私も勘違いしてきましたが・・どうもそうではないらしいと思える事態に直面しています。
日本人の90%近くが戦争を知らない世代となりました。日清日露・第一次・第二次大戦の経緯は歴史で学んでいますが、では、戦争に向う世論の論調や心の動きなど微妙なうねりは、実のところ理解できていません。そうです。平和ボケ・・・日本に降り掛かった中国の「尖閣列島上空を含む空域に設定した防空識別圏」問題です。
歴史的にみれば・・このような国境紛争は戦争を引き起こした要因です。国家とは領土です。海域空域も領土です。領土の侵害は主権の侵害です。双方が譲ることのできない問題です。今回の問題では、空中接触から軍事衝突に発展することは覚悟せねばなりません。その覚悟があるかと、実は国民が問われています。
とは申せ、国民が覚悟するにも判断材料はメディア報道に頼るしかないのです。メディアの論調が国民の判断を左右します。朝日と毎日が、この問題に限っては米国の「安保条約遵守」「この地域の軍事バランスを壊すもの」「現状変えようとする試み認められない」(オバマ大統領)などの発言を強調し始めました。
私的には・・・日本は米国の属国です。中国が軍事的圧力によって東シナ海を制圧しようとすれば、日本の問題よりも米国が作った国際秩序への侵害と捉え強硬にでるのは当然です。日本はその駒でしかないのですから。そんなことも理解できず、秘密保護法案は国民の知る権利を侵害すると・・・衆院通過したにも拘らず・・・参院での廃案を煽っています。
メディアって本当に大丈夫かっと心配なんです。中国の脅威に危機管理がまったくないメディアの平和ボケが、国民の覚悟のなさを象徴しているのではないでしょうか。中国ことを構えろなんて言っているのではありませんよ。
もう一言付け加えますと、中国の習近平主席の就任直後からの演説で「海洋強国」と何度も語っていることと、尖閣列島空域防空識別圏とはその延長なんです。中国の路線なんです。それをなぜ、メディアが理解できないのでしょうか。
日本は非常に危機的状況に置かれていることに気づかぬメディアの・・平和ボケ報道に全く理解できません。因みに、経済とは全く関係なく進むのが、軍事問題だと米国に学ぶべきです。Goto

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