新聞離れ阻止

NIE活動推進に特効薬はありません・・・地道な努力で必死に・・・
驚く数字です。ニューヨーク・タイムズは電子版の読者が80%。ネットと新聞が対立しているのではなく、既に読者の多くが電子版で読む時代。日本の新聞がそうならない保証はどこにもありません。そういう中で新聞の価値を真剣に考えねばならない時期が来たと思います。
11/23・24の連休・・・日本NIE学会が名古屋市内で開催されました。NIEとは「学校の授業に新聞を活用する運動」です。新聞離れが叫ばれて久しいですが、地道なNIE活動によって学校教育の現場には徐々にではありますが、新聞を活用した授業が定着しつつあります。
学会では、デジタル時代でのNIE活動をどのように推進するのかのシンポジウムやNIEを実践する教員らの研究内容を紹介する分科会。「震災をめぐる報道と教育」をテーマとしたラウンドテーブル、新聞社の学校データベースを利用した実践や教師の新聞活用を紹介するワークショップなど・・・全国から教員や研究者、新聞関係者など約400人が参加。熱心な意見交換を通じ、新聞の活用方法などが議論された。(中日新聞12/2付・朝刊)
私の持論です。NIE活動を推進するには、まず、教師が新聞を理解し、新聞の価値を認め、何よりも新聞を購読せねばいけません。デジタル時代、ネットのポータルを読んで新聞ことたれりとする教師が多いようでは、教育現場で新聞を活用することは不可能です。
その解消には、まず分科会で報告された「実践する教師」を新聞社が評価するところから始めるべきでしょう。表彰しても良いでしょう。更には、学校内での新聞作りを競わせることも、重要ではないでしょうか。新聞作りを推奨すれば自ずと教師が新聞に親しまねばなりません。
また、初歩的な取り組みですが、新聞と学校の距離を縮める努力が必要です。新聞社は紙面に学校の記事を積極的に掲載することが重要です。そうすれば教師が新聞を理解する切り口、窓口ができます。
NIE 活動を推進するには・・・残念ですが、新聞の価値を模索する以前に・・・教師を新聞に馴染ませることからスタートすべきだと言うのが、私の考えです。新聞衰退に歯止めを掛ける特効薬などありません。新聞社が地道な努力にどれだけ必死になるかだと思います。Goto

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