為にする批判

経営が悪化しますと、悲観的になり、先鋭化するものです。
私は新聞が大好きです。日々日刊紙6紙と夕刊紙(石巻日日新聞・週一回一週間分を届けて頂いてます)を愛読しています。勿論、朝刊ばかりではなく、最近、めっきり発行部数が落ちたと悲観的ですが、夕刊も好きです。取分け、凋落著しいからなのかも知れませんが・・・先鋭的な記事が目立つ毎日新聞の夕刊が好きです。
夕刊の名物「特集ワイド」には、さすがに毎日・・ここまで徹底するのかと・・怒りを通り越して呆れてしまいます。12/9からは「安倍政権発足からまもなく1年。特定秘密保護法を強引に成立させた安倍政権は、この国をどう変え、どこへ導くのか」との特集です。
4人の識者に語らせています。第一回は「知性なきアベノミクス」・・安倍政権を認めないとの偏見で構成されています。とは申せ、言論の自由ですから、誰がどんな批判を展開しようが、それを反権力の立場で肯定しようが、一向に構わないのですが・・為にする反対には辟易します。
こんな調子です。
識者は86歳の経済学者。「人生に青春は一度だけのように、国家の高度成長も一度しか訪れない。日本はもうその時期を過ぎた。私たちは成長神話の幻を追ってアベノミクスにすがりつくのか」と何とも情緒的な国家論。思考停止状態です。
閉塞経済の打開策については「有効な処方箋などない。競争や成長の時代は終ったことをみんなが自覚して、人口減による市場収縮の時代に備えるしかない」と悲観論。「でも見方を変えれば私は、日本はこれから本当に住み良い社会になると期待してる」と真逆の楽観論。
そして、極め付けは、お決まりの小泉政権がもたらした規制緩和は非正規雇用者を生み出した。アベノミクスも成長戦略をうたいながら需要がないのに規制緩和して競争激化させ非正規労働者は更に増えるだろうと新自由主義批判。
お分かりだと思います。毎日新聞はアベノミクスを古典的マルクス経済学で批判したいのです。
世界を見渡してどこにマルクス主義が存在しているのでしょうか?その亡霊にしがみついて、この国の豊かさや富を否定して誰が幸せになれるのか。
経済学とは「裏寂れ饐えた臭いの荒んだ街を憤り、社会福祉を構築するための学問」です。
古典主義を振り回すものなのではありません。夕刊が誰にも読まれていないからと言って「どんどんとんがって・・先鋭化」しますと、それは破滅への道だと思うのですが。Goto

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