自治体の格付

対価を払うと・・・・静岡県AAプラスですって・・
幼稚園の運動会、50m走で一緒にスタート一緒にゴール。全員が一等賞。世の中に出れば、異常なまでの過当競争に直面するのだから教育現場では競争を取り除こうとの親心なのか。それとも、競い合うより平等が大切、みんなで渡れば怖くないとの教えなのか・・・
教育現場の事なかれ主義と現実社会とのミスマッチが子供に良い影響を与えるとは思えないのですが。公教育がそんな笑い話のような指導をしているのとは裏腹に、自治体が格付け会社(格付投資情報センター)に対価を支払って信用格付け競争に身を置いている。
目的は投資家が安心して地方債が購入できるための市場形成だそうですが。
果たして、この格付け、信用できるのかどうか?大いに疑問です。例えば、静岡県のAAプラスの解釈は「富士山」が世界遺産に登録され、富士山を後世に継承していくために適切な保存管理に取り組んでいるから最高位だそうです・・
栃木県はいちご王国として新品種に取り組んでいるから。埼玉県は「女性の就業支援」「消費及び女性の活躍の場の拡大」策を推し進めているから両県ともAAプラスだそうです。他に佐賀県、徳島県、奈良県、岡山県、福井県がよく理解できない理由でAAの格付けだそうです。
神戸市もAAの評価を受けています、と言うことは・・・都道府県だけでなく、市町村でも対価を払えば格付けしてくれる仕組みのようです。なるほど、注意書をよく読んで見ますと「格付けに際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません」と・・・格付けしてるのに格付けの信憑性は責任は持てないと言ってます。
つまりは、個々の格付けであって、都道府県全体とか市町村を比べての総合評価ではないと。では都道府県を並べての評価はどんな意味があるのか。(写真参照)誰が見ても、広告に掲載されていない県はそれ以下の評価だと思ってしまうのですが、それは間違いだとすれば・・・
つまりは、この広告は、格付けAAとかAAの評価を受けた自治体の地方債を買いなさい、競争なんてしてません。対価を払えばどこの自治体でも格付けしてあげますよとの、格付け会社の自治体への営業広告ってことです。不可思議な広告です。広告って・・・色々ありますから・・・Goto
IMG_1586.jpg
12/10日本経済新聞

コメント