さよなら2013

残念だが・・・今年の日程表、行間が空白すぎる・・・
後18時間ほどで、今年も暮れる。一年間の日程表を捲りながら、今年一年を静かに振り返ってみたい。目に付くのは、友人知人ら同世代の肉親の葬儀への参列。介護の末のお別れが多く、淋しさと安堵が入り交じってのお見送りだろうと・・家族の葛藤に思いを馳せる。
・・・高齢社会の一面に触れ、縮図が分かる年齢に達したのかと改めて合掌す。
その影響だろう、今年は、そんな葛藤とは無縁だったが・・23回忌を数える岳父と7回忌になる義母が眠る飛騨高山の街が一望できる高台のお墓にお参りさせてもらった。
企業は立てた目標は必ず達成せねばならない。達成できないなら、目標の設定が悪いか。経営方針が間違っているか。それとも見通しが甘いかが原因である。未達は企業の死を意味する。弁解の余地はない。その厳しさに耐えられなければ経営者は辞めねばならない。
その覚悟で、一年間生きてきた積りだが。なんとか目標に届いた、社員各位には感謝であるが・・、まだ、私には何かが欠けている。日程表を捲りながら・・行間にはなにも詰まっていない。年齢、経験に則した内容がなければならないのに。どう捲っても空白である。
10月のある日。日程がぽっかりと空いている。うーんと唸って、なんだったか?思い出す。そうだった。ブログで何度も「おかしい」「そうは思わぬ」と疑問や批判を投げかけ・・私の広告観とは違うと朝日新聞に連載された天野祐吉さんの「CM天気図」に文句を付けてきた・・でも
この人の発言、論評、そして生き様ほど影響を受けた先輩はいない。最も尊敬していた。その天野さんが天に召された日が10月・・その日が空白になっていた。何もしたくなくて日程をすべてキャンセルした・・・・
朝日新聞出版社から「天野祐吉のCM天気図傑作選 経済大国から「別品」の国へ」が出版された。ここにその現物がある。今から読んでみるが、天野さんのコラムには広告の役割と使命が散りばめられ行間にぎっしり詰まっている。そんな天野さんの生き方に学べないとなると本当に淋しい。
行間に思いを込めて・・・「淋しさも、まだ、道半ばか高齢者」・・・送る側も送られる側。2013年とともに、送った人達のご冥福を祈り。さようならと申し上げたい。Goto

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