走る、奔る・・・

世の中の仕組みは、裏も表もあるものです。
今日も休みだと思うと、何処か気が抜けて良くない。今朝はウォーキングではなく走ろうかなんて思っています。正月休みなんだから、ゆっくりすればと家人は言うが。そこはそこ、若き時は企業戦士といわれ、壮年期は仕事仕事で走り続け・・老いては血眼で情報収集しなければ社会に置いてきぼりをくうと、自らをせき立て・・・走りに奔っている・・・
なかなかゆっくりとした気分にはなれない。損な性分を笑ながら。テレビでもとONすれば、朝から・・・走る奔る。まるで、死ぬまで走り続けねば気が済まない私のように・・・。ひたすら走る姿が映し出される。他に見るべき番組もない。仕方がないから・・・走るテレビを見る。
正月の三ヶ日、いつから走る番組が放送されるようになったんだろう。広告プロの視点で言えば駅伝番組は二重の意味で、放送局には都合が良い。ひとつは、同じスポーツ中継でもサッカーやラクビーなどと違い・・いつでもCMが流せる。箱根駅伝なんて、CMの連続。ということは、そもそも正月は特別料金(視聴率が高いと理由で)。CM時間が多く取れるのだから収益率がべらぼうに高い。
それに、ドラマなどとは違い・走る姿を追うだけ。コンテンツを作る必要もなければ出演料もいらない、脚本も演出も不要、朝の8時から7時間・・制作費を考えればこんな低コストで、一定の視聴率が取れる番組はない、とくれば、局としてはこんなおいしい商品はないってことに。
若者が青春を賭けて必死に走る姿の裏には、そんなしたたかなメディアの計算があると知れば、それが企業であり、それが広告業界の姿であり、社会の仕組みなのだと納得はするのだが。
・・・あくせくする日本社会とダブる・・・
そんな社会で現役で居る限りは、老いたる企業戦士のまま、今年も全速力で走るのかと思うと、家人の申す通り・・・そんなに慌てず、ゆっくり走れば良いのかと思う・・えっ・・・歩くのではなくやっぱり走る奔るから抜けられない。と思うと苦笑するしかない正月休み4日目の朝。Goto

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