都知事選で見えたもの

民主党の解党と右に傾きつつ進む日本丸の姿がみえるのだが・・・
昨日、やむにやまれぬ愛郷心で、岐阜市長選のことを書いた。今日は東京知事選から垣間見えるこの国の近未来政治絵図を考えてみたい。私は先の参院選で鈴木寛氏を落選させ、不可解な人物を当選させた都民の判断に日本丸は大丈夫かと心配しながら都知事選を眺めていた。
小泉劇場のワンイシュー手法は政治ではないとあれだけ批判してきた朝日新聞が「細川氏は憲法や安全保障、近隣外交ついてもいまの日本の危うさを指摘した。安倍路線に対抗する「軸」が見えにくかった政治に一本筋を通した」と細川・小泉元首相コンビを連日持ち上げた・・・
田舎のおっさんとしては判断基準がズレている都民のこと・・・その勢いでひょっとしたら、ひょっとするのではと心配したのだが。案ずるよりは・・なんとかで、細川氏は文字どうり老醜を晒しただけ・・杞憂に終わってホットしている。
東京は日本の縮図。都知事選の候補者の背景と得票を見れば近未来の政治地図がわかる。
55年体制的に分類する。まず田母神・石原連合の右翼路線が若い層を中心にしっかりと姿を現した。明らかに反中嫌韓の民族主義勢力が根を下ろしたのだろう。危険である。
社民と共産の連合もまた、未来を予測できる。全く時代遅れだが反米政党として一つに修練されるだろう。民主党の左派も合流するだろう。そして、共産主義、社会主義標榜から社民主義の政党に変貌して行くのではないか。その意味でも、この連合が新たな野党勢力に育つだろう。
それに、与党。経済至上主義を貫きながら、ややレフトに傾き・・ウイングを広げ、成長路線を模索して行くのだろう。経済政策さえ失敗しなければ、長期の安定政権(東京五輪までは大丈夫)になるだろう。と、描いてみると、驚くなかれ、民主党の位置がない。右にも左にもアイデンティティーがなくなったのである。
私はこの都知事選は民主党の消滅を決定づけた選挙だったと思う。いや、安倍政権が労働者の賃上げに本気取組んでいる以上、労働組合も民主党を支持する理由がない。もう一言いえば、反原発ワンイシューの細川氏に乗った民主党は主体性を放棄し、解党への道を自ら選んだといえる。
この都知事選の結果は、陳腐な左翼政党をぶら下げ・・・経済成長路線を中核に据えウイングを右に傾けつつ進む日本丸の近未来の政治図が読み取れるのだが・・田舎のおっさんの戯言だろうか。
それにしても蓮舫さんに出馬してもらいたかったなぁ。Goto

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