種の保存を放棄する日本人って、如何なる生物なんでしょうか?
春です。我が社の駐車場に今年もツバメが飛来。巣作りに拍車を掛けています。思い起こせば、去年、一昨年の巣に卵を産み、雛が孵ってすぐ、突然、コンクリートの柱に掛けられた巣が崩壊。その影響で雛鳥も落下、死亡してしまいました。それで、子作りを諦めるかと・・・
でも、ツバメ夫婦はめげませんでした。慌てて巣を再構築。再び雛を誕生させ、見事に子育てを終え、他のツバメよりも一足遅れ、家族揃って旅立って行きました。去年の秋のことです。その様を逐一見ていましたので、不幸を乗り越え、諦めないツバメ夫婦の姿に感動したものです。
その巣立ったツバメ(多分そうだと思います)が今年も帰ってきてくれたのです。昨年の轍は踏まないと学習したのでしょう。巣は昨年慌てて造った安普請。せっせと巣の修復を始めています。一ヶ月もすれば子作りが始まり、二、三ヶ月後には、雛鳥の元気な鳴き声が聞こえるのではと楽しみにしています。
4月に入り、読売新聞が「人口減社会」と題して特集を組み始めました。日本人の人口は08年の1億2808万人をピークに・・・2100年には5千万人を切るとの予想を元に、様変わりする「異質」な日本の姿を分析、如何なる対策を立てねばならないかを探る企画です。
人口層で最も数の多い団塊世代の老齢化に伴い、社会保障費が25年度には150兆円になるとか、行政サービスは極限までカットされる、埼玉県ではすでにその対策として、1700の公共施設を抜本から見直しを開始したとか。50年には国土の6割が無人化するとか。人口減による悲観的出来事を列挙しています。
日本の人口は歴史的に見れば、関ヶ原の戦い1600年に1000万人。明治維新3000万人、1868年。関東大震災時6000万人。大正時代です。第二次世界大戦敗北時、1945年で7000万人でした。戦中、戦後の産めよ増やせよの結果が、1億2808万人です。それが85年後に5000万人になると・・
私的には、移民政策が本格化するなどの対策が打たれ、そんなに悲観的な状況が訪れるとは思いませんが。ただ、ツバメに例を取るまでもありません。全ての生物は種の保存ために生きているのです。そのことを放棄したいと考える日本人が増えたとすると、果たして、日本人は如何なる生物なのか?その方が問題だと思います。Goto
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