「岩盤規制を打破するドリル」をもうひとつ増やした方が良いと思うのですが・・・・
兵庫県養父市が「中山間地農業の改革拠点」に。新潟市が「大規模農業の改革拠点」に。福岡市が「創業のための雇用改革拠点」に。沖縄県が「国際観光拠点」に。そして、関西圏(大阪府・兵庫県・京都府)が「医療などイノベーション拠点」に・・・
更に東京圏(東京都・神奈川県・千葉県成田市)が「国際ビジネス、イノベーションの拠点」にと、全国6地域がアベノミクスの成長戦略の柱、国家戦略特区に指定された。各自治体は地域浮上の強力なバネが得られたと、一斉に体制づくりに動き始めた。(日経から)
6特区の内容を分析するに、なかなかしたたかな組立てです。独立した行政組織である農業委員会が持つ農地売買などの許可権限を市に移す養父市の特区は、小規模自治体の勇猛果敢な提案が評価された結果です。新潟の農業の工業化、法人化特区も農業改革の根幹です。成長産業に農業が位置づけられています。今後の成り行きが注目される。
ベンチャー企業による雇用を支援する改革が主な課題の福岡市の雇用改革特区は、アントレプレナー育成。福岡が海外からの起業者を含め、新産業が沸き起こる国際都市に変貌できるか?アイデア倒れにならぬよう自治体に相当な覚悟が必要ではと思う。
関西圏・東京圏の特区はこれから動かすそうだが、まだまだ厚い壁がありそう。都市部を除く・・地方による改革が推進されてもそれは限定的。特区が地域経済の活性化に繋がる具体的な規制緩和が実現できるかは政府の本気度、首相のリーダーシップに掛かっているのでは・・・
東海圏と申しますか。名古屋圏が特区から外れた原因は分からないが。そもそもが「モノづくり」の拠点。特区にする必要がなかったのではと推察するが。政治的な理由で漏れたとすれば、特区そのものが恣意的、懐疑的な目で見られてしまう。
私的には、これ以上増やせば散漫になるとの思いもあったのでしょうが、東北圏は震災復興、北海道はそもそも特区化されており、「岩盤規制を打破するドリル」射手を、もうひと地域増やして中部圏にも設定した方が良いのではと思うのだが。もう、遅いのでしょうか。Goto
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