浪曲

隣国の理不尽な振る舞い・・・人は不思議なモノで、懐古趣味に陥るモノです。
ゴールデンウィークです。我が社はカレンダー通りで、今日から4連休になります。今日は整理しなければならないことありますので仕事をして。4・5日の二日間は友人の医者仲間とホームコースでゆっくりゴルフ。6日は読みかけの小説でも片付けようかと思っています。
ひと昔前は、ゴールデンウィークしか長期に休めない開業医諸氏と海外旅行を楽しんだものですが。この5・6年は、わざわざ人出の多い時に人混みに行かなくても・・・近在のゴルフ場で、目一杯ゴルフを楽しむ方が効率も良く、時間の無駄もないとの理由で・・めっきり行かなく・・
歳のせいかとも思うのですが。むしろ、時間の取り方、過ごし方の変化ではないかと思います。話は変わりますが。朝日新聞の「文化の扉」(4/28)に浪曲の特集が組まれていまして、そうか。浪曲か。そういえば、「旅ゆけばー」とか「寄せては返す波の音」とか「変わらぬものは人の世の」とか・・
最近は全く聴かなくなりましたが・・・子供の頃、虎造・米若・百合子などの名調子を聴いて、義理とか人情とか古臭いと思いながらも心惹かれたモノです。我々の世代が浪曲を日常的に聴いた最後だったかも知れませんが、心なの中、頭の隅に妙に残っています。
これだけ情報が氾濫して整理不能な時代、暗いニュースが溢れ、なんとなく先が見えない重くて殺伐とした時代。経済力、国力の衰えにかこつけて近隣諸国の理不尽な要求にストレスが溜まる時代。こんな時代、人は不思議なモノで、懐古趣味に陥るモノです。
浪曲の歴史は、江戸末期、三味線伴奏で歌と語りを聴かせる歌祭文や浮かれ節が「浪花節」となり、明治中期から流行、義理人情に親子愛などの「お涙頂戴」が節をつけて語られ、芸能として花開き、昭和中期までは「娯楽の王様」として君臨しました。
しかし、マッカーサーが、戦時の愛国賞賛だと危険視して封じ、私はそうは思いませんが・・・その影響もあって一気に衰退した浪曲。その歴史を振り返れば、集団的自衛権を憲法解釈だけで容認しようとする風潮、愛国機運が高まる今、再び浪曲ブームが到来するような気がしてなりません。
それが悪いのか良いことなのかは分かりませんが。ゴールデンウィークに浮かれる国民の空虚な心に・・・・浪曲の名調子は小気味良く入り込むのではないでしょうか。Goto

コメント