経常赤字

このままでは必ずオオカミがやって来る・・…・メディアは解決策を示せ。
世の中にはノー天気ってことばがありますが。ノー天気ぶりこれに極まれりの書き方しかできないメディアがあると思うと淋しくなる。と同時に、この社会を貶めているのがメディアだと、本当に思います。その実態を財務省が発表した13年度の国際収支速報から検証してみます。
13年度の海外とモノやサービス、投資の総合的な取引状況を示す経常収支の黒字額は12年度の4兆2232億円を大きく下回り7899億円となり、比較可能な1985年以降最小を更新した。原因は円安が進んで輸入額が膨らむ一方、輸出が伸び悩み、貿易収支が過去最大の赤字になったためである。と5/12夕刊一面トップで報じるのは毎日新聞。
12年度と13年度の比較で3兆4933億円減少。黒字とはいえ、下半期に限ると2兆2911億円の赤字、半期ベースで初めての赤字転落です。このままでは14年度は赤字を覚悟せねばなりません。経常収支が赤字に転落したならば、国債の金利は一気に上昇します。日本経済はパニックに陥る可能性は大です。
嘘でも脅かしでもありません。いくら楽観論で誤魔化しても数字に嘘はありません。貿易収支の赤字原因は企業が海外に生産拠点を移した結果、円安でも輸出が伸びなかったからだと・・尤もらしいことをいっても、原発を稼働させない限り、もはや赤字が解消できないのは火を見るより明らかです。
その事に、目を背けて・・・経常赤字は国内で必要な資金が賄えない状況を示す。貿易赤字が定着する中で、少子高齢化で働き手が減る。高齢者が貯蓄を取り崩すようになれば、元でになる資金が減るため、日本は中長期的に経常赤字なる可能性がある・・・
海外から安定して資金が調達できれば問題ないが日本政府は先進国最悪の財政赤字を抱える。返済能力を疑われれば、高金利の海外資金に頼らざるを得なくなり、景気に悪影響を及ぼす。などと、毎日だけではない、朝日も無機質に解説するが、では解決策となる一行も書いてない。
狼が来ると言うだけでは不安を煽るだけ。原発再稼働に反対ならば、それはそれで良い。方策がないなら無いと言いなさい。国民に赤字でも耐えろと言いなさい。自分たちの主張に合わないことには触れない。メディアのノー天気が続けば、必ずオオカミがやって来る。私は不安でなりません。Goto

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