ロゴブランド

ビジネスモデルを捨て切れますかねぇ?
広告を生業とする私がこんなことを言うのは自己矛盾かもしれませんが。私はブランド品とか、ブランド力とかに価値があるとはどうも思えないのです。日経(9/2・朝刊)にこんな記事が・・・「アバクロ」ロゴなし衣料・・・
若者に人気のカジュアル衣料品大手「アバグロ」が北米で販売する商品に自社のロゴを入れないデザインにする。胸元に大きなロゴを入れたデザインが主要顧客である若年層に評価されなくなったから。低迷する業績のテコ入れが、ブランド力を否定するとは・・皮肉なことです。
ブランド力といえば、日本発のメーカーで、ブランドを否定して、ブランド化している企業もあります。「無印良品」というブランドです。面白い発想だと思います。巷には商品が溢れています。モノの良し悪しを見る目はなかなか難しいです。
ブランドは企業の信頼です。しかし、信頼される企業ならば、ことさらブランド、ブランドと意識しなくても良いと思います。「アバクロ」のロゴ付きTシャツやパーカーは健康的なセクシーさを打ち出しt広告が若者に支持され、米国では「必ず欲しい商品」No,1だったのが・・・・
ここにきて業績が急速に減少・・・・焦った経営陣の結論が、最近はロゴの小さい衣料品が人気、ロゴを強調した「アバクロ」の評価が下がった、だから、ロゴブランドを消したデザインに変えるのだと。衣料品は、機能性よりもファッション性がもてはやされる世界です。
ロゴをファッションにして、それをブランド化した。そのビジネスモデルが行き詰まったってことなのでしょうが。そもそも、ロゴがブランドになるのか。ロゴブランドビジネスって、ほんのひと時のムード、流行を追う瑣末なビジネスではないのか。消費者は毀誉褒貶です。
このメーカーが消費者の信頼を掴むには、ロゴブランドという概念から離れ、従来のビジネスモデルを捨てるべきだと思う。ファッション性に無知な私がロゴブランドをとやかく言う資格はないいのですが、なんでもかんでもブランドっておかしいと思います・・Goto

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