良識の府

「参院の役割」について参院議員のアンケート調査をやって見ませんか。
昨今の政治の落ち着き。政治家と金の問題など、永久に無くなりませんが。取分け、臨時国会の審議。争点がないからといえば、それまでだが。問題は山積しているが、与党の政権運営が手堅いのか。争点を明確にできない野党に問題があるのか?
少なくとも国民は、あの政権交代を経験したことで・・・・政治的不安定は国民を利することにはならないことを身を持って知ったのではないだろうか。それを民主党政権の失敗だと考えるのは間違いで、与党の学習能力が功を奏していると思う。朝日新聞10/11・朝刊に「参院、大臣枠は要るのか」と題した記事が掲載された。
私はそもそも論で、参院無用論だが。この記事を読んで見て、改めて、参院とは如何なる役割果たすべきかを考えさせられた。衆参で多数党が異なる「ねじれ国会」の悲劇は、参院が「法案拒否」をした場合。衆院での再審議のハードルは高く、政治は常に政局となる。
その緊張も民主主義の代償だといえばそれまでだが。参院から入閣枠を設けることによって政権運営をスムーズにさせているのが現状である。それでは参院の存在意義があるとは思えない。3期16年間、政務次官や副大臣、大臣への誘いを全て断っている自民党の有力参院議員がいる。
入閣しない理由は「二院制の中で参院が存在意義を示すには内閣と距離を起き、立法府に徹して政策議論を尽くすべき」と「参院の役割」を重視するからである。参院は任期6年が保証され、中長期的に審議ができる。だから「良識の府」といわれる。身を持って役割を貫く姿勢に敬意を表したい。
参院無用論は多少乱暴だと思うが。政権交代を経験したことによって国民の民主主義度は、欧米先進国の、それに近づいているのではないだろうか。勿論、メディアの健全な目がその一翼を担っているのだが。であれば、今、この政治的凪の時期にこそ「参院の役割」を議論してはどうだろう。
いや、参院をどう考えるかの議員アンケートでも良い。そうすれば、我々が如何に、権力欲の塊で参院を「良識の府」と理解できない議員を安易に選んでいるかがわかるから・・・Goto

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