ハロウィン

カボチャのお化けと日本の秋祭り・・・・
子供の頃、老母の実家(旧岐阜県本巣郡糸貫町石神)・・農業地区・・農家では、五穀豊穣を祝い守り神に感謝する秋祭りが村をあげて催され、当日は学校は休み。家々では秋の味覚が振る舞われ親族が集ったモノです。私も母に手を引かれて訪ねました。そんな風習が無くなったのはいつの頃か?
いや、無くなってはいません。日本人は農耕民族です。細々ではありますが。日本各地の農村部では、今も受け継がれています。農業が見直される時代です。大自然やその土地を司る神々に感謝する「祭」が、日本全国、津々浦々で賑々しく復活することを願います。
それが「地方創生」の始まりではないかと思うからです。
昨今、10月の末なりますと・・・ハロウィンなる行事が日本でも盛んになりました。私的に、ハロウィンと聞きますと、日本人留学生が、米国で「お化けの仮装をして家々を訪れお菓子を貰う風習」に倣って・・不審者と間違えられ射殺された痛ましい事件を思い起こし、良い印象がないのですが・・
そもそも、ハロウィンはケルト人が秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う宗教的な行事。それが、米国では、祝祭本来の宗教的意味合いをなくし、カボチャランタンを作って飾り、子供が魔女やお化けの服装をして楽しむパーティに変わったようです。如何にも米国的です。
そんな、米国の民間行事が、なぜ、日本の保育園や幼稚園で広まったのか?子供たちにゆるキャラや漫画、アニメと同様にカボチャのお化けが人気があるからなのでしょう。バレンタインのチョコレートと同じで商業ベースにハロウィングッズが乗ったからなんでしょうが。
本来の意味を教えもしないで、仮装して喜んでいるのは如何なものかと思います。勿論、目くじら立てているわけではありませんが。五穀豊穣に感謝する「日本各地の秋祭り」が廃れ、意味のないハロウィンが隆盛する様に、なんとなく、悲しくなるのは、物の哀れを感じる秋だからでしょうか。Goto

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