長良川に育まれ生かされていることを、感謝の形にしたいものです。
私は岐阜市に生まれ、育まれ、岐阜市に守られ、こよなく愛し生かされています。私そのものともいえる・・ふるさと岐阜市とは・・・・を考えて見ますと、岐阜市の中心部に流れる清流・長良川とともに時代を刻んきたといえるのではないでしょうか。
岐阜市民の命の源、水は長良川から頂いています。勿論、農業用水も長良川のお陰で、冠水することはありません。今尚、私が子供の頃(60年も前)から、市街地を流れるにも拘らず、汚れることもなく遊泳場として市民に利用されています。
当然ですが、その清流さは、1300年の伝統を誇る夏の風物詩、長良川の鵜飼として、宮内庁御用達、川鵜を使った鮎漁が続いています。長良川はいまでこそ、護岸工事が整い静かな落ち着いた川になりましたが、ひとたび、暴れ出しますと、手に終えませんでした。
氾濫すれば、一瞬にして田畠を押し潰し、農作物を根こそぎ押し流してしまいます。しかし、それは住民を苦しめるのですが。一方では、濃尾平野を肥沃に変える役目も果たしました。司馬遼太郎の「国盗り物語」に「美濃を制する者は天下を制す」といわれる根拠は、長良川が氾濫することによって・・・
作り出された、農作物がたわわに稔る肥沃な土地を抑えれば、上洛への兵站を確保できるからにあります。いや、そんなに古い話ではありません。現代も、海のない岐阜県にって、川魚は今も住民の最大のタンパク源であり、特産品です。
岐阜県が、長良川流域を世界農業遺産にしたいと申請、農林省が受理したニュースが伝わりました。長良川とともに生きる私としては、世界遺産の承認を得ることで、流域住民が、長良川の恵みに気付き、この自然の恵みを子孫に受け継げれば、こんな幸せなことはありません。Goto
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