軽度認知障害にならないためにも、エネルギーを如何なく使いたいものです。
師走となりました。月日の流れるのが如何にも早いと感じるのは、歳のせいだと、この年代(団塊世代)になりますと誰もが思い、そう言います。しかし、時間の巡りは誰にも同じ、一日は24時間です。なぜ、早く感じるのでしょうか?考えてみました。
厚労省は要介護認定を受け、何らかの介護が必要な認知症患者の数を高齢者の4人に一人、305万人(2012年)と発表。25年には500万人に増えると推定しています。その予備軍である「軽度認知障害」も含めると800万人程度に上り、高齢化でさらに増える可能性を示唆しています。
読売新聞は三年間にわたり「認知症」について連載、様々な問題を取り上げてきました。そして、このほど認知症予防に「国家戦略に向けた五つの提言」をまとめ発表しました。(11/26)折しも総選挙。社会保障の議論が少ないようですが、「認知症」予備軍としては、どの政党がこの問題に熱心か、読売の提案をどう判断するのか、チェックしてみたい。
読売新聞の提言は、抽象的ですが基本の考え方です。「本人に焦点を当てて」「地域みんなで関わって」「支援に結びつく診断を」「社会参加の場を広げて」「省庁横断、企業も一緒に」の5つについて国家戦略として推し進めて欲しいと要望しています。
認知症になりますと、時間の観念がなくなるといわれます。季節感も、昼夜もひっくり返ります。勿論、盆も正月もましてや師走も関係なくなります。この時間の観念がなくなる原因を解きほぐすと、高齢者がなぜ、時間が速く過ぎると感じるのが分かります。
若い人は高齢者よりも活動的です。一日の中でより多くのことを経験します。だから一日が長く感じられます。エネルギーの消費量が多いのです。高齢者は動きが鈍くエネルギーの消費量が少ないため、万事にスローになります。一日で僅かなことしかできなくなります。ですから、一日がすぐに過ぎ去り、短く感じます。
つまり、エネルギーの消費量と時間の進み具合が正比例にあるわけです。と考えますと、高齢者はエネルギー量を増やせば、時間を有効に使うことができる。一日が充実するってことになります。先ずは、師走です。残された一ヶ月、この年のやり残したことを片付けるべく、大いにエネルギーを消費したいと思います。軽度認知症障害者にならぬためにも。Goto
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