凛とした冬の夜明けの佇まいに日本の色と香りを知る・・・
師走に入り、寒波が襲来、ウォーキングコースの樹木も木枯らしに晒され、街路灯に照らされたほんの一握りの銀杏を除いて落葉した。スタートする5時半頃では、まだ、東側に位置する金華山・岐阜城も闇に包まれて見えない。ただ、路上を舞う木の葉の枯れた匂いが漂う・・・
30分ほど歩いて、再び、見上げると、金華山の稜線が青みを帯びて浮かんでくる。木枯らしが、汚れた空気を運んでしまったのだろう。岐阜城は冷気の香りを感じさせながらシルエットをはっきりさせる。「今日は晴天かな」とつぶやきながら、ひと気のないいつもの公園に。
先月、腰を痛め随分辛い目にあったので、入念にストレッチで体をほぐす。その公園から望む金華山。後方に太陽が迫ったのだろう。わずかに浮かぶ雲、空も山も、景色全体が白っぽくなる。スクワットでフゥ〜と一息つき滲んだ汗の臭いを感じながら。
ダイヤモンド富士とは言わないが、城の北側から太陽が顔を出す・・・と周辺全体が待ち兼ねたように赤みをさす。凛とした寒気の中で温かな匂いを感じる。私の大好きな特集「日経のART REVIEW・日本の色」から・・・・・
日本の繊細な色彩文化は、夜明けの風景が織りなす、日の出の変化・・・闇「暗し」の黒。薄暗がりの「淡し」の青。景色がはっきり顕著になる「顕(しる)し」の白。そして「ご来光」の「あかし(明るい)の赤の4色で構成されていると分析している。
まさに、夜明けから歩き始める師走の金華山・岐阜城の移り変わる色を楽しみながら、その土地の香り(匂い)も色と無縁ではないなぁ・・などと思いながら今朝もセッセとウォーキングを楽しんでいる。さぶー。Goto
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