協同組合

中小企業運動に身を捧げた・・・恩師を思い浮かべて・・・
岐阜は伝統的に、中小企業者の組合、協業組合、協同組合が多く存在しています。戦後、農民・労働運動で頭角を現し、代議士となり、全国の中小企業育成のために尽力し、社会党の書記長も務めた山本幸一先生が礎を築いたからです。(私は若い頃、山本先生の書生でした)
3/6・朝日新聞朝刊に「助け合いという協同組合の原点。復興支援に息づいていました」と題して、JAグループが東日本大震災からの復興のため、延べ1万5千人の組合員を支援隊として組織し、現地に送り込んで、農家の経営再建の活動を続けているとの広告が掲載されました。
協同組合の原点のコピーに山本先生が「中小零細企業は単独では生き残れない」同業者は手を取り合って、成長、発展すべきだと、業種ごとの協同組合を次々に結成。納税の相談から従業員の福利厚生、融資の斡旋、販売先の紹介、果ては家族の揉め事の仲裁まで・・・
中小零細企業企業や商店をきめ細かく支援することが日本社会・経済の発展に寄与するとの崇高な理念に基づき、活発な活動が続けられてきました。最近こそ、地方の衰退、企業者の高齢化などの要因が相交って、その活動に勢いはなくなりましたが、その精神は受け継がれています。
安倍内閣が掲げる「稼ぐ国」づくりの一つに、農業改革が挙げられています。JAグループのこの広告は・・・農業協同組合がなぜ誕生し、なぜ必要なのかを暗に訴えています。私も第一次産業は、蛸壺から飛び出して、大海原で勇躍すべきと考えます。
しかし、何事にも創設の精神や理念があります。生い立ちと歴史があります。山本先生は清貧を貫き「協同組合は、弱者がお互いに助け合うことによって、強く逞しくなるのだ」と中小零細企業者を叱咤激励し続けてその生涯を閉じました。
大震災の被災農家に立ち向かう「助け合いの精神」をJAグループが原点に返って貫くならば、その役割と使命は・・・変遷すれど、永遠の存在であると信じます。広告の意味するところ考えてみました。Goto
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3/6朝日新聞

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