日本経済の根幹を左右する今年のベースアップ・・・・
新聞の記事。あなたはどう読んでいますか?取材の現場では、切った張った、抜きつ抜かれつの取材合戦が繰り広げられています。横山秀夫さんの小説「ロクヨン」、とある県警で発生した誘拐事件をめぐって、広報官と記者クラブの臨場感溢れたやり取りが描かれています。
切った張ったの事件ではありませんが、実はこの国の経済回復にとって最も重要な問題。ベースアップ。政府もデフレ脱却の切り札として、労使交渉に割って入る。経団連の前向きな発言も。春闘相場を決めるといわれるトヨタの労使交渉が大詰めを迎えた・・勢い取材合戦が激しさを増しているようだ。
3/12・13時点での攻防ですが。 日経を始め新聞各社が過去最高の3700円を挟んでの攻防と報じ。読売はトヨタ4000円超で妥結かと。昨年は労働側の4000円の要求に2700円で妥結。今年は6000円の要求。電気関連もトヨタを睨んで、過去最高の3000円を挟んでのやり取りが続くと。
私の感覚では、日本経済の景気は、昨年4月の消費増税で冷え込んだ影響で第3四半期の指標は厳しい結果だったが、昨年末の総選挙で、与党が圧勝して、潮目が変わったと思っています。メディアはアベノミクスの効果のほどを瞬間湯沸かし器のようでないと納得できないようですが
何事も一朝一夕には参りません。時間軸が必要です。昨年に続き大企業の大幅なベースアップが実現すれば、必ずその影響は中小企業にも波及し、日本経済は本格的な回復基調になると思っています。
景気はマインドで左右されます。トヨタ4000円超と取材した読売は、この春闘を景気回復のターニングポイントだと思っての取材。3700円と取材した朝日や毎日は、労組側との開きが大きいとの姿勢での取材。日経の3700円は企業サイドに立って目一杯の判断からの取材結果ではないかと思う。
3700円か4000円か。解答は18日にでますが。4000円超なれば、国民に及ぼすマインドは大きいといえます。新聞に踊る数字の背景には、様々な思惑が交差して活字になっている。その数字が日本経済を左右すると思うと、記者の取材合戦が加熱するのも分かります。Goto
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