酒税法改悪

お上が酒の価格を決めるなんて、信じられない。
久しぶりと言いていいのだろうか。朝日新聞の社説に同感だと、頷いてしまった。こんなことは自慢できる話ではないが。私は酒飲みである。酒は人間関係を円滑にするに特効薬。「酒なくてなんの己が人生か」などとうそぶいている。
しかし、不思議なもので、如何に酒好きであっても量がめっきり。歳のせいだとはいわないが。缶ビールの二三本で良い気分になるのだから。酒飲みだなどと言えない状態ではあるが。で、朝日社説「酒安売り規制・・・消費者利益が第一だ」・・・
内容は至って簡単。スーパーやデスカウントストア、コンビニなどが「さけの安売り」合戦を繰り広げている。(私はそう思わない。決してデスカウントストアの酒が安いとは思えない、むしろ、目玉商品で煽ってはいるが、結構、上手い価格設定、商売にしている)
その煽りで、中小零細業者を中心とする販売店の組合が危機に瀕している。このままでは死活問題と政権与党に泣きつき、議員立法で「安売りすれば免許を取り消すぞ」という酒税法改正法案を今国会に提出、成立させるという。しかし、不当な販売を規制するなら、法律ではなく・・
公取委の独禁法を運用すべき問題。国会で審議するほどの問題ではあるまい。そもそも、酒の販売免許を巡っては、一定の住民がいなければ免許をださない「人口基準」、既存店からある程度の距離が離れていないとダメ「距離基準」あって、誰でもが、酒を販売することができなかった。
まさに既得権益。2000年代に入り、消費者の利便性高めることを優先、相次いで廃止された。そのおかげで、「酒好き」の私でも、コンビニで買うことができ、酒を切らすことがなくなった。(私的にはコンビニで買う酒は決してデスカウントされてはいない。むしろ、定価に近い)
こんな既得権益を守るためだけの規制を強化すれば、コンビニなどからすれば、お上が高値での販売を許可したことになり「角を矯めて牛を殺す」ことになるのは必然。酒自体が売れなくなるのではないか。消費者ニーズに無知な国会議員のやることを批判する。そんな内容です。
酒は飲みすぎると体調を壊し、依存症になる恐れがあるからと、酒を安く売らせないようにするなんて、タバコの害じゃあるまいし、如何にも子供じみている。今時既得権益を守るための法案なんて何を考えているか。「価格」を決めるのはメーカーと販売者と消費者のバランス。目一杯酒税法を収奪し、更に売価までお上に左右されたくない。
珍しく、朝日の社説と意見が合致したとニンマリしています。Goto

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