そらの街・かかみがはら

ホンダジエットの国内初お目見えに涙腺が緩んだ・・・
岐阜県の各務原市には航空宇宙科学博物館がある。自衛隊の飛行場もある。川崎・三菱重工など航空機メーカーもある。その下請けも。戦前・・・世界の空を席捲したゼロ戦もこの地で開発された。今でも各種の航空機部品はこの地から世界に届けられいる。日本の航空技術開発のメッカである。
各務原市は、博物館を中心に、鳥のように大空を飛びたい。翼を拡げて世界を駆けたい。宇宙に飛び出して行きたい。そんな夢見る人たちのために・・「そらの街・かかみがはら」を掲げ市長を中心に航空産業振興に積極的に取り組んでいる。まち・ひと・しごと・・・地方創生の立場からも、ワクワクする。
飛行機といえば、「ホンダジエット」が国内初披露された。嬉しくないですか。私は縁も所縁もないのだが。ニュースを見て新聞記事を読んで涙がでた。なぜか。失敗の連続、規制の壁を乗り越え、創業者の夢(実現に苦節29年)をここまでこぎつけた。
エンジンもホンダ製。最近は、ソニーのようにモノづくりを捨てて、ソフトや金融に走る・・多くのモノづくり企業がそんな傾向に走るきらいがあるにも拘らず、モノづくりにこだわる。それに、「他社の真似はしない」創業者魂で開発、エンジンを翼の上に乗せる斬新な発想。凄い。
バブル崩壊以降、失われた四半世紀。経営の柱。二輪車、農機具、四輪、そして航空。経営なんて生き物、主力の自動車が苦境に陥っているにも拘らず、「航空機事業は創業期からの夢、性能と快適性で新たな境地を切り開いた」と語る社長・・・新たな柱を育てねば未来がないと、投資を続けてきた、歴代経営者の姿勢に感動。
ホンダジェット、機体は赤と白のツートンカラー、日の丸のイメージ・・・日本経済の、日本のモノづくりの気概を感じる。毎日新聞は小見出しに黒字化メドは5年後、航空機産業は費用が掛かり、初期投資が大きい。累積した投資総額を回収できるのは遠い・・との記事を。
なんと暗いんだろうね。そんなことはわかってるわい。夢を実現したんだ。もっと率直に喜んではどうか。日本の富裕層も購入してはどうか。国内では規制が多くて、米国で生産するしかなかったんでしょ。規制緩和してはどうかと解説するくらいの度量は持って欲しい。
ホンダジエット。完成機を販売するだけではなく、エンジンの外販も手がけるそうな。部品の多くが「そらの街、かかみがはら」で生産され、送られているかどうかはわからないが、なぜか涙腺が緩む・・・夢が叶う・・・嬉しいじゃないですか。Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    この歳になっても夢を追いかける私ですが、
    最近は人の夢も自分の夢のように思え、応援しています。
    頑張る人のお役に立てればと願っています。
    ご指導ありがとうございます。

  2. ナガラ より:

    同感です。本田宗一郎さんの夢が、ようやく大空に羽ばたく。
    日本がバブルの後に経験した不景気から、気持ちだけでも抜け出したいですね。
    たまたま私の友人が去年自衛隊を辞め、今回の岐阜市議選に立ちましたが、前職の肩書きは『飛行開発実験団総務部長』、航空二佐でした。
    ご指摘の通り過去の伝統が守られていて、各務ヶ原には実験機専門の部隊が現在も駐屯しています。かのゼロ戦も、三菱の名古屋製作所で製造され、各務ヶ原で実験飛行が行われています。実験機が、名古屋から各務ヶ原へ牛車で運ばれたという、嘘のような本当の話もあります。