信長の文化人としての側面にスポットを当てた歴史小説がウェブサイトで。
先週、久しぶりに新緑に萌える金華山に登った。登ったといってもロープウェイだが、岐阜城天守閣から一望する濃尾平野、眼下に流れる清流長良川、蛇行しながら伊勢湾へと注ぐ。太陽が映え、まさにキラキラ輝く清流・・・
南方には木曽川が、滔々と流れる。その先が尾張、そして名古屋駅前のタワー、その奥には名古屋港が・・・西側は一段と高く聳える伊吹山。その裾野、養老山脈との間、関ヶ原を抜けると、長浜、彦根、そして大津、京都へと続く・・・
信長が、この山城の天守閣に立って「美濃を制す者は天下を制す」と言ったかどうかは知らないが。心地よい薫風を肌に、東に三河、桶狭間まで見通せば・・・強者どもが、天下を夢見ても、不思議はなかろう。知らなかったが、岐阜城天守閣には、羽織袴で腰に刀を差し、信長ばりのちょんまげを結ったガイドが・・・
濃尾平野を望みながら、斎藤道三やその娘濃姫や信長の野望、戦国絵巻を語ってくれる。人生で何かを目指したら、覚悟したら、決意を新たにしたなら、ぜひ、金華山、岐阜城に登って見て下さい。必ず成就します。岐阜城は「天下取り」誓いの地ですから。
信長が岐阜城に入城して2017年で450年になる。岐阜市では「信長公450プロジェクト」を立ち上げ幾つかのイベントを組んでいる。その一つで、岐阜市出身の小説家早見俊さんが信長の文化人としての側面に光を当てた歴史小説「醒睡の都 岐阜信長譜」の連載をウェブサイトで6/1から始めるそう。
信長は「天下布武」を掲げ武力で天下統一を目指した冷徹な武将です。私は好きな歴史上の人物ではありませんが、岐阜城の天守閣から濃尾平野を睥睨しながら唱えた天下布武の背景にどんな文化的側面を有していたのか、興味深い。早見さんの切り口を楽しんで見たいと思う。Goto
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