変遷の時代

JLAA・・・ブロック会議ではこんな議論もしています。
全国各地の広告会社の仲間と直接にミーティングするJLAA(日本地域広告会社協会)の恒例行事、秋の全国縦断ブロック会議が今年も始まりました。私は役得で、全会場に参加、会員各社の熱い声を直接に聞かせていただけます。年強させていただいています。
広告業界は、変遷の時代に入ったと思っています。原因はネットの台頭と新聞媒体の購読部数減にありますが、それ以上に、個人消費が伸びないことにあるのではないかと思っています。日本はモノ余り社会です。巷にはモノが溢れていますが。一方では欲しいモノがない。
取分け、地方では高齢化が進み、若者のような購買意欲がありませんので、消費が増えません。従来の広告手法ではなかなかリーチできない。そんな現実を打破するには、発想の転換が必要です。会員社の地域での取り組みには変遷を如何に先取りするかの知恵が満ちています。
一方「インバウンド消費」は地方にもじわりと広がっています。訪日客の消費を如何に高めるか。これも今までにない事象です。国内と海外を隔ててマーケティングを考えていては広告の仕事は成り立たなくなっています。これも消費社会の大きな変遷です。
地方の広告会社が、高齢者とどう向き合うのか。インバウンドとどう向き合うのか。ブロック会議の大きなテーマです。真摯な議論を通じ、変遷時代に活路を見出したいと思います。
インバウンド消費の話ですが。訪日外国人向けに炊飯器やステンレスの魔法瓶が人気で、過去最高の売り上げと利益を更新中の象印ですが、役員の「今後の中国人客の消費は読みづらく、インバウンドに依存しない体制を目指したい」とのコメントは示唆に富んでいると思います。
JLAAの今季のテーマは「集積知で地方創生を!」です。集積知とは地方で頑張る仲間の知恵を集めるという意味です。地方創生もインバウンドに活路を見出すのは少し安易ではないか。広告業界変遷の時代ですが、そんなことも話題になっています。Goto

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