新聞週間

新聞に未来はあるか・・・部数は早晩下げ止まる・・その時何を伝えるのか・・・
10/15から21日まで「ともに考え、ともにつくる メディア」をテーマに秋の新聞週間が始まりました。全国紙、去年までのおざなり新聞週間とは違い今年は一段と力が入ってなかなかの紙面です。部数減少に歯止めが掛からないその危機感を共有したかのようで読み応えがありますが・・
新聞週間を契機に新聞の将来について、新聞社自身がもっと真剣になって頂きたいと願います。朝日新聞の池上彰さんと紙面最終責任者GE(ゼネラルエディター)との対談「朝日新聞は変わりましたか」は衒いが無く素晴らしい内容でした。(10/15・朝刊)
昨年の一連の問題を背景に、変わろうと苦悩する朝日の真摯な態度が映し出され覚悟を感じました。池上さん「新聞の未来でいえば、部数はまだ減りますよ。減るけどなくならないというのが私の持論。世界でも類のない宅配制度であれだけの部数があった。だけど読んでいなかった」
「いま、本当に読んでいる人たちの部数が出てきた。落ち込みはどこかで止まる。コアな部分で必要とされている。どこでとどまり、その時、何を伝えるかが問われている」と部数減少の本質を鋭く突いています。
朝日の悶々としたもがきの背景は、まさにこの部数落ち込みにあります。新聞は変わらねばならない。その時期に来ています。禅の教えに「窮して、変じて、通ず」があります。窮しているとの自覚が乏しい新聞界です。若い人たちに新聞を読んでもらうにはどうすべきか・・・
そろそろ変じるために答えが必要なのではないでしょうか。余談ですが。新聞週間恒例の各界で活躍する著名人4人のコメントが掲載されています。最も若いIT企業のトップのコメントに「紙の新聞はノイズ(探していたものでない情報)との出会いが魅力だ」と語りながら「個人的に新聞を取らないのは紙がたまるから辛い」と語らせる協会の度量に苦笑します。
政府は新聞協会念願の消費税、軽減税率に踏み込みました。まずは、新聞を軽減税率の対象に加えることが急務でしょう。新聞週間が読者にではなく新聞関係者に取って未来を語る有意義な時間であることを願います。Goto

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